チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ツタ

2016年06月25日 | 日々のこと

晴れ、28度、84%

 ランナーを伸ばしてどんどん延びるツタ科の植物の話です。ツタの植物と聞けば、細い蔓を伸ばす朝顔やキュウリなどを思いますが、木化した手強い藤などのツタもあります。日本の家の庭の草達は、昨年の草達と種類が違っていました。昨年は私の背より高い一本立ちの草でしたが、今年はツタが地面を被っていました。このツタは、以前我が家の庭にはなかった種類のものです。 この実がなっているツタは、昔からあるものです。このツタが家を取り巻く塀にびっしりと絡まっていました。その塀はすっかり取り壊され今では裏の石垣にだけこのツタが残っています。石垣と書いて思い出したのですが、このツタのおかげで我が家の裏に石垣があるとは誰も思いません。ツタが被っているので石垣など何処にも見えない状態です。

 ツタは手強い、強靭だと今回の庭の草を取りながらつくづく感じました。例えば一本の2メートルばかりのツタは少なくとも5カ所に根が付いています。一本の雑草には根はひとつ、つまりツタを抜くには約5倍の力を必要とします。今回の草抜きはこのツタとの綱引きから始まりました。綱引きをやっていたのでは、私は到底敵いません。そこでハサミで至る所ジョキジョキと切っては、引っこ抜くを繰り返します。このツタですが我が家の庭に5種類もありました。以前なかったツタは、庭土を入れ替えた時に付いて来たものに違いありません。

 庭の草を取る前に座敷の雨戸を開けようと思いました。ところが雨戸が開きません。ウンとばかりに力を入れると、雨戸に長いツタが付いています。 滅多に開けない雨戸にもツタが伸び始めています。写真中央のツタの絡まったこんもりした所は縁側から庭に降りるための靴脱ぎの石です。人が降り立たないのでこの状態。

 苔が生して欲しいと願っている蹲いの石にも、苔ではなくツタが絡まっていました。日本の家に帰ったのは夕方前、暗くなると庭には自動的にライトが付きます。裏庭だけで6カ所ライトがあるのですが、最初の晩は見えるライトは2つだけ。 ツタをとってやっとライトが見えました。一番大きなライトはツタを抜く時に一緒に引っ張ってしまい修復するのに大変な思いをしました。ツタの力とその繁殖力に心底驚きます。反面、困ったことばかりではありませんでした。座敷の縁側の雨戸を全部開けると、木を切ってしまったので、下の道を通る人から家の中が丸見えになっていました。それがこのツタのおかげでいい具合に目隠しブラインドになっています。朝顔やヘチマを直射日光を遮るために縁側の外に竹の柵を作って育てたことを思い出します。人が住むようになればツタ達もこんなに鷹揚に蔓延ることは出来ません。うまくツタと付き合って行けそうな気がします。いつか「ツタのおかげね。」と言えるような家にしたいと思います。

コメント
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