曇り、26度、91% 端午節祭日
琉球小スミレの種が我が家にやって来たのは去年の暮れでした。琉球ですから沖縄です。沖縄から本州の真ん中の避暑地に送られて、そこで花を付け種を付け、その種は大事に沖縄を通り越してここ香港に送られて来ました。
香港にも同種の原種のスミレが山道に見られます。早い年は1月、この冬は寒かったので3月に花を付けていました。種蒔きに時期など構わず頂いて直に鉢に種を蒔きました。特徴のある葉っぱが次々に出て来ます。山道でスミレの花を見た時に今年は我が家の琉球小スミレの花は見られないなと思いました。種を蒔く時期が遅すぎたと思います。ところが2週間程前にこんもりとした葉っぱの陰に小さな白いつぼみを見つけました。開くと薄紫の花かもしれないと見守ります。
一日何度か見ていると、 タイルのところにつぼみが茎を付けたままちぎられて並んでいます。誰がこんなことをしたのか、鳩でした。一日数回エサを揚げている鳩の数が今年は多い時には4羽、コウランなどの小さい鳥も含めると10羽を越すことがあります。小さい鳥の仕業ではなく鳩がくちばしでつぼみの茎を引っ張っています。折角の大事なつぼみです。昨日も同じ事が起こっていました。ひとつだけ残ったつぼみの鉢は部屋に入れました。今朝も起きて何度か観に行きますが、これ、もしかしたらつぼみでなくて種かもしれません。そうだとしたら葉陰で花をつけていたのかしら。
今年は鳩から受ける害が幾つかありました。4羽もやって来ますと縄張りなのかけんかをはじめます。戦場となるのは、私のポットや鉢の上です。芽が出始めたばかりのバジルは全部踏みつぶされました。頂いた善光寺のプリッキーヌの苗の缶には2苗残しておいたのですが、缶ごと下のプールに蹴り落とされました。 植え替えておいたこの2苗は無事に育っています。狭いところですから仕方ありませんが悔しく思います。バジルはもう一度種を蒔きました。6月が一番日を受ける我が家の出窓です。このひと月でぐっと大きくなるはずです。
遠く旅して来た琉球小スミレ、つぼみか種か分かりませんが香港でしっかり育っています。これが種だったら、福岡の家の庭に蒔こうと思っています。今日一日観察は続きます。