曇り、29度、84%
湯だね、小麦粉を熱湯で練って寝かせた物をパンの生地に練り込むと柔らかく焼き上がります。湯だねは酵母ではありません。パンを膨らませるための菌ではありませんが実際に湯だねを使った食パンは、耳までおいしく頂けます。銀座にあるセントルザベイカリーは湯だねの食パンを売っている店です。興味があったので行ってみましたが、長い長い列で皆さんチケットのような物を持っています。既に売り切れのパンもあると貼り紙が出ています。兎に角この店の食パンはおいしいのだそうです。
我が家で焼く食パンにもこの湯だねを入れて焼いてみました。確かに、耳まで美味しい、トーストしてもサンドウィッチにしても今まで私が焼いた食パンの中では最高でした。そうなると調子に乗ります。そうだ、イギリスパンだってもっと柔らかくなるだろうとイギリスパンの生地に練り込んで焼きました。焼き上がりは出来損ない食パンの風情、柔らかさ、味は上々です。見た目が、 食パンにデコを付けたような形です。イギリスパンはオーブンに入れると面白い位に上に上にグングン伸びてくれます。それが見たくて焼くような物です。ところが湯だねを入れたらズングリムックリ。考えました、小麦粉を最強力粉に替えます。今までは普通のカメリアです。次にふた山のところを山を三つにしました。二つより三つの方が競争して上に伸びるだろうと思ったからです。見事に上に上に伸びたイギリスパンが出来ました。湯だね入り、粉の量も変わりません。替えたのは粉の種類と分割を3つにしたことだけです。
引きの強い最強力粉、ゴールデンヨットを使いました。 山と山の間を割くと、 こんなふうに割けます。しめしめ。
食パンと違って、山のてっぺんまでは柔らかくなりませんが、湯だねのおかげでしっとりとしたイギリスパンです。
ズングリムックリのイギリスパンを半分友人にお分けしました。次回はのびのびのイギリスパンをお持ちします。