チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

花桃のジャム 無花果のジャム

2016年09月02日 | 日々のこと

雨、28度、90%

 自分の家の庭に果物のなる木があるのはそれだけでも楽しいと思います。新緑を楽しみ、花を楽しみ、実が太っていく様を楽しみ、最後にはお口にポイ。日本の家の庭には実のなる木は、枇杷の木と梅の木が残りました。小さい頃は、金柑や桃の木もありました。いつの間になくなったのやら、家を離れて自分の実家の庭のことやら思いも浮かべない生活を長いこと続けて来ました。

 木になった実をもいで、スカートでゴシゴシと拭いてそのまま庭先に立って丸かじり、そんな食べ方だって家の庭の木だから出来る幸せです。その実を保存食にして取って置く、これは手間もかかりますが、一年を通してその実のなる木を身近に感じます。

 庭がない生活は30年近くになりました。育てる植物は鉢で育てます。好物のイチジクの木も鉢植えでした。実がついても、たかだかひと夏に5こ程、それを鳥と分けますから口に入るのは2こでした。ある冬急に枯れて仕舞いました。

 お庭にいろんな木がある友人がいます。どうも彼女も私同様、果物の種を庭に蒔くようです。リンゴ、ライチ、ドリアン、マンゴ、パパイヤ、蜜柑、アボガド、種が気になればどれも発芽させました。鉢植えではやはり育ちません。友人の庭は、どんな庭だろうと思います。

 その友人から、この夏作ったばかりのジャムが届きました。花桃と無花果のジャムです。花桃は花を鑑賞するための桃だそうです。桃にも種類があることを知りました。観賞用の桃ですが実が付きます。その実を煮てジャム作り。黄色い方が花桃のジャムです。このジャムにはアクセントがついていました。ほんの少しガーダモンが入っています。それが絶妙にいいアクセントになっています。いつもリキュールを入れることばかり考える私にとって新鮮です。

 無花果のジャムを口に入れた途端、「あっ、日本のイチジクだ。」と叫びました。生で食べる無花果は、トルコ産、アメリカ産。ジャムとなればフランスやアメリカの物ばかりでした。イチジクの味が違います。日本のイチジクの味です。すっかり忘れかけていた日本のイチジクの味と香りが瓶の中から出て来ます。

 私にとってジャムはお茶請けです。パンに塗ったりヨーグルトに入れたりしません。スプーンでお口に持って行きます。そしてたくさん食べてしまいます。大事に取って置こうとは思いません。友人の庭を思い浮かべながら、大事にジャムを頂きます。

コメント
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