曇、27度、68%
一年に何台のシフォンケーキを焼くでしょうか?朝ご飯代わりにも食べます。ちょっとお腹が空いてもポイと食べます。35年程前、東京の合羽橋の道具街ですらシフォンケーキの型を置いている店は1軒しかありませんでした。しかもブリキ製。こんなにシフォンケーキが普及するとは思いもかけませんでした。合羽橋で買った21センチのブリキの型は錆が出てしまいました。そんな折、香港で見つけたのが足付きの24センチの型です。この型を使い始めてかれこれ25年は経ちます。よく持ち堪えてくれています。
香港の家の新しい電気オーブンは庫内が狭く、我が家の24センチの型がやっと入る大きさです。どうしても上面に火が強く当たります。時間や温度を調節しますがうまくいきません。 こんなふうに焦げてしまいます。一度も失敗したことのないシフォンケーキを二度も焦がしてしまいました。いささか、凹みました。焦げたところを切り取っれば、
美味しく頂けます。
赤いバナナ、モラードを買いました。 普通のバナナよりモッチリとした食感で香りがややすっきりとしています。気温が高い日が続いたので直に熟れてしまいました。そこで、バナナを入れたバナナシフォンケーキを焼くことにしました。バナナケーキよりずっと軽い仕上がりになります。シフォンケーキのレシピを聞かれると、必ずちょっとベーキングパウダーを入れてくださいというのですが、実際私が作るシフォンケーキには膨張剤を使いません。バナナが入れば重くなるでしょうが、卵白の力に任せる事にしました。オイルは、
クルミのオイルを使います。クルミのオイルは、ナッツらしい香ばしさがあります。バナナの香りにナッティなクルミオイルの香りいいコンビです。
さて、焦げが心配です。いつもの温度設定で、なんと3、4分に一度はオーブンを覗き込みました。いつもと私の様子が違うので、主人は不思議そう。3度も続けて焦げを作りたくありません。
焦げ目なしのモラードのシフォンケーキの焼き上がり。バナナの重さにも負けずに、フンワカのシフォンケーキが出来ました。ストレートのコーヒーが合いそうです。
この大きなシフォンケーキの型も実は傷みが出始めています。でも、まだまだ働いてもらうつもりです。大きなシフォンケーキは見栄えがいいものです。