曇、26度、85%
主人が珍しく「パウンドケーキを焼いて欲しいなあ。」とおっしゃいます。しかもクルミ入り。「クルミだってなんだってありますよ。」と答えると「じゃあ、オレンジピールも。」ケーキを焼いて欲しいというの珍しいのですが、焼いたって食べるのは私とモモさんに決まっています。お菓子の材料の入っているタッパーを覗くと松の実もたっぷりあります。あるものを入れてみました。
パウンドケーキを焼くのは久しぶりです。レシピなんて要りません。パウンドケーキ、卵、粉、砂糖、バターがそれぞれ1パウンド、だからパウンドケーキ。つまり4つの材料を等量入れます。フランスでは「カトルカール」と言われます。四分の一が四つの意味です。基本のバターケーキなのでお菓子を作り始める人は必ず焼くケーキです。そして余程のことが無い限り失敗することはありません。
ところが失敗はないものの、おいしいパウンドケーキ、自分の口に合うパウンドケーキともなればやはり一工夫必要になります。大抵のレシピにはベーキングパウダーを使うように書いてありますが、膨張剤を使わずとも膨らみます。初めにバターにしっかりと空気を含ませます。ここがしっかり出来ていれば、粉をくわえる時に捏ねない限りは膨らんでくれます。いつもはお砂糖も少なめ、粉も少なめに作ります。主人がご所望なので今回はお砂糖はいつもより多めに入れました。その上、香り付けににコアントロー入れましたので、甘さをより感じます。
焼き上がりは、 こんな風。かっちりしたパウンドケーキではありません。粉が少ない分、フォロッとしています。焼き上がっても直に食べてはいけません。我慢我慢して、一日おくと味が落ち着いておいしくなります。冷めたパウンドケーキをしっかりフォイルで包んで真夏以外は常温で置きます。