曇り、26度、88%
子供の頃はスピーカーのないレコードプレイヤーがありました。もう少し大きくなるとビクターの4本足のステレオが家にやって来ました。そしてコンポの時代を迎えます。音楽環境がズンズン進んできました。最近ではその速度まで加速されています。CDもレコードもなくて、スマフォに溜めた音楽を聞くためにブルートゥースのスピーカーが出て来ました。
小型の物から大型の物、様々な形のスピーカーです。音響専門店の店先にはその手の新しい物が次々に顔を見せてくれます。数年前は、ヤマハからでていた明かりの付いたスピーカーが気になって仕方ありませんでした。香港では楽器屋さんでしか扱っていない商品でした。もちろんスピーカーで有名なメイカーの物は形もシンプルで音もいいと聞きます。MATSHALLのレトロな形のスピーカーもあれっと思うスピーカーです。BOSEの薄型のスピーカー、ソニーの生真面目な四角いスピーカー、どれも高い評価です。
ある時、通りがかりに見たボールのようなスピーカー、DEVIALETのファントムという名前のスピーカーです。気になり始めると、何処に行っても目に付きます。ディスプレイされているものの視聴室には置かれていません。どんな音なのかなと想像は膨らみます。
数日前、やっと専用の視聴室を見つけました。 しかもお天気は大雨で視聴室には私一人、しめしめとお兄さんに色々説明してもらいます。いえ、説明してもらってもよく解りません。ただ、音が聞きたいだけです。私のスマフォと接続。いつも聴いている音楽が全く違ったものに聞こえるから不思議です。低い音が本当に下の方から響くように聞こえます。高い音も澄んでいます。ヘッドフォンなんて耳だけですが、体全体で音を感じます。まるで生演奏並みの興奮でした。
やっぱりいいスピーカーって違うんだと納得。この大きなボール上の秘めたる力です。主人と日本の家のスピーカーはゆっくり決めようねと話しています。また数年したら、もっと凄いスピーカーが出ているかもしれません。しばらくはこのファントムが気になって仕方ない日が続きます。