小雨、24度、92%
ここ2週間、こうしてキーを打つ私の目の前に直径10センチほどのおもちゃのUFOのようなものがあります。むかしの映画にでも出てきそうな旧型UFO。センサーなのだそうです。確かいただいた時、煙センサーだと聞きました。今やいたるところに取り付けられているセンサー、光センサー、温度センサー、磁気センサー、医療関係のセンサーなどまだまだたくさんの種類があるそうです。
ハンダ付けされた小さなディスクは、興味をそそります。原理なんてわかりません。煙センサーというのだから、きっとホテルの部屋の天井に取り付けてある丸いやつだなと思います。ホテルのベットに横になると必ずと言っていいほど、丸いセンサーが目に入ります。赤いポッチは、稼働中のサインでフラッシュしています。ホテルによってはこのセンサーの横にスプリンクラーのようなものがついているところもあります。何にもすることがないホテルでの朝、何にも考えないで見ていたセンサーです。こうしてその正体を見せてもらうと、急に身近に感じます。
温度センサーで隠れている人を探し出す近未来の映画を見たのはずいぶん前のことです。赤外線を感知して、温度差を表すのだと聞きました。一般には温度計と呼ばれるものでも、今ではセンサーを使っているそうです。きっと複雑な作りのセンサーが世界中で24時間仕事をしています。煙センサーはむかしからあるから、単純な作りに違いありません。
機械の中身を見るのは面白いと思います。何がん何だかわからない面白さです。たかだか車のボンネットを開けてエンジンルームを見るのも面白い。昔のブラウン管型のテレビの頃、我が家のテレビは日本製なのによくヒューズが飛びました。後ろのカバーを外して取り替えるのは私の仕事でした。小さなヒューズを取り替えて、しばらく中の配線板を眺めていました。
仕事はしていませんが煙センサーの本体がいろんな機械の中を想像させてくれます。10年もすればまたまたセンサーも進歩しているはずです。進歩とともに細分化が進む様子を頭で描くとまるで配線板の中のようです。