曇、27度、85%
2年前の香港からの最終の引越し荷物には、アマリリスの球根、バジルやロマネスコの種を入れました。これ自体違法です。日本まで船便で3週間かかります。流石の私も根の付いたものは諦めて香港の家に残しました。ローリエの木、大きなシダ、家中に飾ってあったポトス。雑草だと思っていたミント。庭もベランダもない高層のアパートでした。しかも気候は亜熱帯気候です。部屋の中には緑を絶やさないようにしました。
ミントやシダ、ポトスを主人が帰国の度に子株に分けて持ち帰ってくれました。自分の出張中に枯らすのが忍びなかったようです。何れも私が10年以上育てたものばかりです。よく荷物検査で見つからなかったと思います。濡れた新聞紙に包みトランクから出て来ました。持ち帰ったのが冬場の株は根が付き難く枯らすこともありました。するとまた小さな株を持って帰って来ます。この夏、やっとしっかりと根付き、この暑さで大きく育ちました。
ポトスはランナーまで伸ばし始めました。香港の家では2つのバスルームとキッチンに絶やさずにポトスがありました。うまい具合に斑入りと緑が混ざっています。
シダの親株は私と付き合いが25年ほどになるでしょうか、どの家の写真にもこのシダが写っています。株分けをして土を入れ替えると急に元気がなくなり葉が3枚なんてこともしばしばでした。私との相性が良いこのシダです。この春先までは7枚ほどの葉付きでした。見事に香港時代のシダに戻りました。この家はどの部屋からも庭の木々が見えます。今は外で大きく育てているこの2つの鉢もそのうち家の中に入れます。日本の寒さでは外での冬越えは無理です。家に入れる日までまだ大きく育つと思います。
植物も命です。この香港育ちの緑の命を繋ぎ続けて行きたいと思います。