曇り、27度、83%
今回の帰国、行きは、梅雨前線の厚い雲、帰りは、台風4、5号の厚い雲と、地上から見上げる空はいつも重苦しい雲に覆われていました。往路、珍しく窓際の座席に座った私、雲の上の青空にすっかり魅せられてしまいました。理屈では雲の上には、いつだって青空が拡がっていることを承知していても、あの青さは、地上から見る青さと少し違って見えます。たまたま、帰路も窓際の席になりました。台風の雲を抜けきると、潔いほどの青空と雲海です。
空ばかり気をとられていたのですが、なんと雲海のきれいなこと。自然が作り出すその様子には、同じ景色などひとつもありません。高い山に登っても、これほどの景色に恵まれることはないでしょう。
以前読んだ、アン モロー リンドバークの言葉を思い出しました。 彼女は、雲を抜けた先に拡がる青空と雲の群れに惹かれて、飛行機の操縦を覚えたそうです。
香港に近づくと、夕日が雲の向こうに見えました。 高度を下げるに従い、南シナ海が見えます。香港の200以上の小さな島の点在している様は、俯瞰してみると、箱庭のようです。 海の上には、タンカーが停泊しているのが小さく見て取れます。