チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

雲の上

2012年06月20日 | 旅行

曇り、27度、83%

 今回の帰国、行きは、梅雨前線の厚い雲、帰りは、台風4、5号の厚い雲と、地上から見上げる空はいつも重苦しい雲に覆われていました。往路、珍しく窓際の座席に座った私、雲の上の青空にすっかり魅せられてしまいました。理屈では雲の上には、いつだって青空が拡がっていることを承知していても、あの青さは、地上から見る青さと少し違って見えます。たまたま、帰路も窓際の席になりました。台風の雲を抜けきると、潔いほどの青空と雲海です。

      空ばかり気をとられていたのですが、なんと雲海のきれいなこと。自然が作り出すその様子には、同じ景色などひとつもありません。高い山に登っても、これほどの景色に恵まれることはないでしょう。

 以前読んだ、アン モロー リンドバークの言葉を思い出しました。  彼女は、雲を抜けた先に拡がる青空と雲の群れに惹かれて、飛行機の操縦を覚えたそうです。 

 香港に近づくと、夕日が雲の向こうに見えました。 高度を下げるに従い、南シナ海が見えます。香港の200以上の小さな島の点在している様は、俯瞰してみると、箱庭のようです。 海の上には、タンカーが停泊しているのが小さく見て取れます。

 いつも、短い日本滞在、雑事に追われて疲れている私に、雲の上の世界がいつもあるんだよ、と教えてくれた飛行機の旅でした。 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「セゾンドノンノ」

2012年06月19日 | 

雨、22度、福岡

 私が、小学校5年の時、雑誌の「アンアン」が創刊されました。その創刊号、もう、残ってはいませんが、買ってもらいました。1967,8年の頃だと思います。要するに、雑誌世代の私です。こういう世代が、結婚をして家庭を持つようになると、ニューファミリーということばが出てきて、今のマガジンハウスは、雑誌「クロワッサン」を創刊しました。雑誌「ノンノ」が創刊されたのは、「アンアン」より後だったと思います。その「ノンノ」の集英社から出ていた「セゾンドノンノ」名前からも解るように、季刊、4ヶ月に一度発行されていました。私は「ノンノ」をほとんど読まなかったのですが、この「セゾンドノンノ」は、楽しみに待つようになりました。

 「セゾンドノンノ」ファッション雑誌ではありませんでした。インテリアやガーデニング、クッキングなどの記事でしたが、きっとあの当時ににしては、かなり先進的な雑誌だったのではないかしら?実は、今回の帰国の前に、香港の我が家の本や雑誌の整理をしている時に、急にこの「セゾンドノンノ」のことを思い出しました。キッシュ、を初めて知ったのは、いつの頃だったかな?何で知ったのかな?とずっと、思っていたのです。まあ、ホルトハウス房子さんか入江麻木さんの何かの本だろうぐらいに思っていました。今でこそ、デパートの地下にも当たり前のように並んでいるキッシュですが、30年以上前は、自分で作るしかありませんでしたからね。

 いつものように、福岡の実家に帰ると家の整理をはじめます。母の持ち物だけでも多いのに、我が家は香港に持って行かなかった荷物は、全て、実家に置きっ放しです。衣服、家具は、速く整理が付くのですが、本の量がかなりです。しかも、掃除をしない母です。埃まみれの本、あちらの部屋こちらの部屋と、あることあること。

 今回は、私たちの残していた本の整理です。本棚の下に、息子の本に混じって雑誌が数冊見えます。捨てるつもりで、引っ張りだして来ると、なんと「セゾンドノンノ」。いけません。ちょっと、ページをめくってしまいました。 ファッション雑誌でないので、モデルが出てこない分、30年以上前の雑誌なのにちっとも古く感じない雑誌です。

 私が持っていたのは、1979年から83年までの数冊でした。アルファルファの瓶で栽培する方法は、きっとこの雑誌で教えてもらったのではないでしょうか。時間がもったいないので、捨てるつもりのこの数冊、別のところにとってあります。料理などほとんどしなかった母です。私の料理だとかのルーツがどこにあるのか、顧みるのに、どこかにこの雑誌も一役買ってくれていると思います。パラパラッと、めくっただけですが、スコーンが目に留まりました。もう何年も作っていないスコーン。香港に帰ったら、スコーンを久しぶりに焼いてみましょう。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

すてきなあなたに

2012年06月18日 | 

曇り、20度、福岡

 昨日、6月17日は息子の誕生日でした。おかげさまで、34歳を迎えました。彼は、8週間早く産まれてしまいました。34年前の東京、暑い暑い一日でした。

 1900gの小さい赤ん坊です。もしかのことを、心配してか、私は産むとすぐに麻酔をかけられ、産まれたばかりの彼の顔を見ることは、出来ませんでした。麻酔で、すーっと遠のく意識の中で、2時4分、1900g、男の子ですよ、と言う看護婦さんの声だけを今も覚えています。私の初めで最後のお産です。

 熱帯夜が始まった34年前のその晩、生まれたての息子は、広尾の日赤病院の未熟児室で、私は、お産をした奥沢の病院で、家人は自宅で、3人ばらばらの夜を迎えました。

 赤ん坊はいなくても、日本の産婦人科ですから1週間の入院です。そんな手持ち無沙汰な私に、家人が本を買ってきてくれました。自由が丘の駅前の不二屋書店の包み紙でした。それが、「すてきなあなたに」でした。

  何を思いながらこの本を読んだのでしょうか?昨日、実家の本の整理をしていて、見つけました。きっと、家人が私の枕元にこの本を携えてきてくれたのは、34年前の今日です。家人からもらった贈り物の中でも、思い出深いもののひとつです。

 小さく産まれた息子を心配しながら、若い成立ての母の私は、この本を読みました。香港の家の本も、先日整理したばかりですが、この本を明日は、香港に持ち帰ります。

 34年経っても、まだ気がかりなことが多い息子です。今度は、何を思いながら、この本を読むのでしょうね。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

空の上

2012年06月17日 | 旅行

曇り、福岡

 家を出る前から、雨が降り出しました。6月ですからね、香港だって、雨の季節です。天気予報では、向かう福岡も雨模様。 香港の国際空港です。

 上昇中、厚い雨雲を抜けるとき、飛行機は大きく気流に揺さぶられました。でも、この雲を抜けてしまえば、といつも思います。この雲の上は、いつも青空。

  香港−福岡の路線は、ここ数年、ふた月に一度は乗ります。国際線の中では中距離、4時間ほどの旅です。見慣れた景色なので、普段は通路側の座席ですが、久しぶりに窓側にしてもらいました。この路線には、映画のサービスがありません。目の前でちらちらと動くスクリーンがないのは、なんとも気持ちのいいものです。

 携帯電話の呼び鈴も鳴りません。Facebookの投稿のサインもなりません。

 飛行機に乗っているときは、 読み差しの本をまとめて読むことが出来ます。家にいれば、細切れで本を読むしか出来ません。主婦ですからね。家にいるとすることが、次々にあります。どなたかと一緒の旅ならば、そちらの方にも合わせなくてはならないので、これまた、本は読めません。小さな私は、エコノミーのシートでも、ちゃんと納まって、ちっとも窮屈ではありません。 窓の外は、青空です。

 福岡に向けて、飛行機は降り始めました。これまた、厚い雲を抜けてです。

 飛行機を降りた途端から、しなくてはならない雑事が山積みです。 車の窓越しに、古い町並みが、出迎えてくれます。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミルクフレーバー

2012年06月16日 | 日々のこと

曇り、27度、83%

 私たちが口にする多くのものには、香料、フレーバーが用いられていると聞いたことがあります。お菓子を作る時のバニラエッセンス、ココナッツ、アーモンドと、そういえば、我が家の台所にもいくつか常備されています。

 香港ここ3,4年、菓子作りがブームになっています。地元の女性たちの間でということです。香港の女の人は、外で仕事をしている人も多く、家のことは手伝いのフィリッピン人やインドネシア人に任せ、目玉焼きも作れない人がいると聞きます。そのうえ一歩外に出ると、パンだってお菓子だって、安く買えますから、家でベーキングする必要なんてありません。このブームのおかげで、菓子作りパン作りの材料や器具を扱う専門の店ができました。私にとっても大助かり。今までなら、輸入物を扱う高級食料品店でしか買えなかった、マジパンなどが地元の人向けなので、安く手に入れられます。

 先日、その店で見つけたのが、 ミルクのフレーバー。ミルクにも香り付けされていると聞いていたのですが、業務用の話だと思っていました。このミルクフレーバー、タイ産です。日本で売っているフレーバーと同じくらいの大きさの瓶です。実はこのメーカーのフレーバーを10年ほど前に買ったことがあります。ドリアンとライチーでした。結局使わないまま始末してしまいました。このラベル、タイ語も書かれて、可愛いですね。

 タイのお菓子は、色も鮮やかこうしたフレーバーも使うのでしょうか?我が家のお手伝いさんタイ人なので聞いてみましたが、全く知りません。タイの強力粉にしても美味しいし、お米の国との認識は、再考の必要がありそうです。

 香港、自家製のものがない代わり、こうして世界中からものが入ってきます。こんな小さな瓶から、色んなことを考えさせられます。さて、このミルクフレーバー、何に使いましょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

缶詰のパッケージ

2012年06月15日 | 身の回りのもの

小雨、27度、88%

 私が買ってくる缶詰といったら、トマトの水煮の缶詰ぐらいでしょうか。ところが、家人は缶詰が好きなのです。赤貝の煮付け、さんまの蒲焼き、くじらの大和煮(これは最近見られないそうです。)サーモンにかににいたるまで。男の人ですから、手間をかけずに食べられるのがいいのでしょう。

 家人が、帰り道に立ち寄るイギリスのM&S、ちょっと高級な食料品店になりました。以前は、品数も少なく、あまり美味しいと思うものがなかったのですが、いい品揃えです。

 そこで求めてきた、鮭缶。 最近パッケージが新しくなりました。

 こちらは、 先日、家人が日本に出張の折、買ってきた鮭缶。

 この2つが、並んで戸棚に入っています。確か、あけぼのの鮭缶、昔からちっともパッケージが変わってないかもしれません。

 M&Sの古いパッケージのカニ缶。 カニの写真などなく、海辺の写真です。

 日本のカニ缶。 この2つも、戸棚に並んでいます。

 鮭缶は、まだ食べていないのでなんともいえませんが、カニ缶の味に就いていえば日本の方が遥かに美味しい。

 食べたことのない人は、お店の棚に並んでいる時にどっちを選ぶかな?と我が家の戸棚を見上げます。缶詰だけでなく、日本のパッケージには、一目でそれと解る何かがあります。よく考えていると、狭い缶詰のパッケージにいっぱいいっぱいに描かれています。どうも私の目には、うるさく見えます。

 確か、(特濃ミルク)と書かれたキャラメルのパッケージを見た時、すごく新鮮に見えました。シンプルというか、小さなスペースに空間があるのです。

 缶詰なんて、ほんとは美味しければそれでいいのです。缶詰の空き缶なんか捨ててしまいますしね。でも、見た目のいいものがやっぱりいいなと、つい思ってしまいます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

葉っぱの形のお皿 ブルーオニオン

2012年06月14日 | 身の回りのもの

曇り、24度、84%

 1997年の中国返還前の香港は、それはそれは沢山の洋食器のお店がありました。お店の奥に座っているのはイギリス人のおばさんだったりして、食器の見方や仕舞い方などいろいろ教えてもらったものです。その上、大きなセレクトショップであるレンクロフォードは、年に2回大きなバーゲンをします。随分といいものを、お安く手に入れることが出来ました。

 ブルーオニオンの柄は、世界中で4社ほどが手がけているそうです。私が持っているのは。フィッチェンロイターの葉っぱの形をした3枚だけです。

 3枚セットではありませんでした。でも。3枚あると何かと使い出がありそうに思い買いました。はい、予想通り実によく働いてくれます。それに、丸いお皿やオバール型の皿の中で、面白い形が目を引きます。小さいもので12センチ、一番大きいものは20センチ近くあります。ピクルスやオリーブ、ぶどうやクッキーなどと少しずつ盛ります。

 元々は、中国の模様をまねたもの。それぞれの花や草には、意味があるそうです。一番面白いのは、ザクロ模様がザクロを知らないドイツの人たちにオニオンと呼ばれたことです。マイセンを初めとする、ドイツの焼き物の堅牢さは、我が家の和食器に混ざっていても、違和感なく楽しむことが出来ます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生ハムとオリーブ

2012年06月13日 | 日々のこと

雨、26度、89%

女同士で集まって、お茶を飲みながら、食事をしながら時間を共にするのは、なんとも楽しいことです。そうは言っても、香港にご主人のお仕事で就いて見えた方も、ご自身がお仕事で赴任してこられた人も、3~5年で帰国なさいます。25年間親しくしてくださっている方は、ほんの数えるばかりになりました。その反面、若い方達が次々にやって見えます。集まりの顔ぶれも、私より香港に永い方達、私が一番永くてお若い人たちと、ふたグループになりました。

 先日、お若い方達を御呼びしたところ、30を過ぎたばかりの方が、手土産に、生ハムとオリーブを持ってきてくださいました。 まあ、なんとしゃれていることでしょう。生ハムなら薄いので、お腹の邪魔になりません。オリーブは、話の合間にお口にポイ。

 私が、香港にやって来たのがちょうど30の時、25年前は、生ハムやオリーブの量り売りなんてありませんでした。どなたかの家に呼ばれると、ケーキ屋だってそんなになかったので、キッシュやケーキを作って持って行っていました。私ばかりではありません。呼ばれた方が、みんな何か作って持ってきます。集まると、それはかなりの量の食べ物です。ところが、ただ、おしゃべりしているだけなのに、その食べ物は、お開きになる頃にはみんなのお腹の中でした。

 作り方を教え合ったり、次には集まってみんなで作ったりと、あの頃、人をお招きする基本をみんなに教えてもらったように思います。今のように、スターバックスもなく外で集まるときは飲茶でしたからね。私は今でも、よそのお宅に伺うときは、何か作ってお持ちします。きっと当時からの癖ですね。しかも、端から見ると大変そうなのですが、本人、楽しんでいます。

 今回の、 若い人から教えてもらった、こんな手土産。私も試みてみましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリオブルーのアクセサリー

2012年06月12日 | 身の回りのもの

雨、27度、90%

 年とともに、身につけるものが少なくなってきました。アクセサリーは、何も付けなくなっています。大きな宝石をさりげなく付けて、似合っている方もいらっしゃいますが、そういう趣味もありません。それでも40代後半までは、よくクリオブルーのシルバ−を付けていました。日本もお店は全てクロウズしたと聞きます。香港でも、クリオブルーが売られていたのは、5、6年のことではないでしょうか。

 私が、買っていた頃のクリオは、まだ初めの頃のクリオなので作りも少し雑ですし、デザインがシャープでなく、丸みがあります。一番の違いは、半奇石と呼ばれる石を使ったものがあったことです。 このイヤリングは、石を付け替えることが出来ます。プラスチックでないので、結構、耳には重いものです。

 今でも夏になると、 このブレスレットはよく登場します。クリオのシンボルは魚。私魚座なので、お守り代わりです。

  イヤリング、魚の形です。 ペンダントヘッドにも魚が彫られています。 

革ひものブレスレットやペンダントも持っていましたが、革が夏を越す度に傷んで、手元に残っているものは少なくなりました。

 このところずっとしているクリオの腕時計。 ベルトの部分に付けるシルバ−のチャームがあります。これも魚の形です。 いつも付けている方は、こちら。クリオのこんな遊び心が好きでした。私の持っているクリオは18年ほど前のものばかりです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

インドのチーズパンニールとほうれん草のカレー(サグパンニール)

2012年06月11日 | 料理

小雨、29度、87%

 インドのチーズ、パンニールは例えるならば、フレッシュなモッツァレラが一番近いように思います。モッツアレラをもう少しハードにしたような牛乳で作るチーズです。家で作ることも出来ます。インドに行くと家庭雑貨の店には、パンニールの乳清を切るための、穴あきバットのようなものが売っています。

 パンニール、香港ではインドの食材屋さんで冷凍物が手に入るようになりました。 パンニールは使い方いろいろ、揚げてそのままでも。揚げたのをカレーに入れるのは、かなり高級料理だそうです。私はやっぱりほうれん草と合わせたカレーが一番好きです。ほうれん草をドロドロに糊状にします。 葉の部分だけを使いますので、たっぷりとほうれん草を用意します。スパイスを利かしたほうれん草と、パンニールを煮込むと出来上がりです。 最後のマサラは、市販のパンニール用のものを使ってみました。ほうれん草の青臭さはありません。ほうれん草をさっと固ゆでにする、私たち日本人の感覚からは想像外の美味しさです。ほうれん草とパンニールのまろやかさ、そして、時々香るクミンがこのカレーの特徴です。

 付け合わせは、チャパティでもいいのでしょうが、バスマティライスを炊いて合わせました。 昨年のタイの大洪水で、タイの米の収穫量が減り、米の世界一の輸出国が、今年はタイからインドに代わると新聞に出ていました。バスマティライスの値上がりは必至です。香港でも、既に2割ほど以前より高めになっています。タイのフレグラントライスとまた違う、奥行きのある香りがするロングライスです。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする