マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

『図書館ラクダがやってくる』

2013-01-08 | book
先日「こないかなロバの図書館」をここで紹介しましたが、
その本を読んだあと、ネットで検索していたら、
「図書館ラクダがやってくる」という題名の写真集が出ていることを知り、
図書館にリクエストしていました。
その本が届いたので早速紹介します。

『図書館ラクダがやってくる』
マーグリート・ルアーズ 著、 斉藤 規 訳
2010年、さ・え・ら書房

世界各地(13カ国)の様々な移動図書館の写真とその解説文が書かれた写真絵本です。
それぞれの場所のそれぞれの社会情勢の中で、
子どもたちに本を届けたい、という思いが形になった、素晴らしい実例です。
子どもたちの輝く顔がどんな苦労も吹き飛ばしそうです。

想像の心をはばたてて、物語を綴り、自由にものを考えて表現する、、、
食べ物を食べるのと同じくらい大切なことだと思います。
小さい時に絵本や多くの物語に触れることは喜びです。
そんな喜びをたくさん知った子どもは心の中に大きな暖かい袋を持つことができ、
大きくなって世知辛い世界の中にも生きていく力を蓄えることが出来ると、
私は信じています。

表現の自由こそ人間に最も大切なことの一つだと思います。
ファシストがいつも、真っ先に攻撃を仕掛けるのは思想、表現の自由です。
ファシストにとって、人は自分のロボットであればいい、
ロボットが勝手にいろんなことを考えていろんなことを言い、
いろんな表現をすることはもっとも目障りなことなのです。
現日本の政権が思想統制を強めていることは歴然で、
それこそがファシズム度を測る指標になります。


(ケニアの図書館ラクダ、1頭のラクダが約500冊、200キロの本を積み、
もう1頭はテントや組み立て式の本棚を運びます)


(インドネシアの水上図書館、木製のディーゼルエンジンの舟も約500冊の本を運んでいます)


(タイの先住民族の山奥の村に本を運ぶのはゾウです。丸太や穀物を運ぶのに使われているゾウは教材や黒板も運びます。それぞれの村に2~3日滞在しながら、7~8の村を回ります)

(ジンバブエの農村地帯を行くのはロバの図書館。最新式の荷車は太陽光発電で動くロバの映像図書館で、ビデオやテレビがみられます。)
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