『ニッポンの氷河時代』という本を読みました。
新刊です。
今は「氷河期」だそうです。
「氷河期」とは、地球上に、氷河が存在している状態のこと、氷河が無い時期は、
そのまんま「無氷河期」というそうです。
現在は南極やグリーンランドなどに氷河があるので「氷河期」なのです。
(北極の氷は海に浮かんでいるので、氷河ではなく海氷という。
北極の氷の厚さは最大で10mくらいだが、
南極の氷河の厚さは、平均2400mもあり、温度も低い。)
「氷河期」の中に、「氷期」と「間氷期」があって、
今は氷河期で「間氷期・後氷期」なのです。
氷期や間氷期にも、温暖な時期と寒冷な時期があって、
ジグザグのグラフを描いています。
何重もの「入れ子」になっているのです。
そのことを知って、今まで混乱していた事柄がすっきりしました。
氷河期や無氷河期は、大陸(プレート)の大移動、造山活動、火山の大噴火などに伴う、
大地や海流の大規模な変動によってひきおこされると考えられています。
氷期と間氷期は地球の地軸の傾きの変動と、ぐらつきの周期、
太陽の周りをまわる地球の軌道の変化の周期が原因らしいです。
恐竜のいた時代は無氷河期、地球は超温暖だったと考えられています。
その超温暖な無氷河期は、1億年位前に終わり、徐々に氷河期へと変わり、
恐竜は死に絶え、やがてその変化の中で生き延びた生物と、哺乳類の時代へと変わっていきました。
(今はおよそ258万年前に始まった新生代第四紀)
最終氷期は、約1万年前に終わったと推測されています。
縄文時代の日本列島は温暖だったそうです。が、
あくまで、氷河期の中での今に続く間氷期のことなのです。
氷期や間氷期の間も気温はノコギリの刃のように上がったり下がったりを繰り返し、
瀬戸内海も、陸になったり海になったり、大阪湾も陸になったり、海になったりを繰り返したそうです。
その繰り返しの跡が残る「大阪層・真水と塩水の生物の化石が、層になっている」では
5種類のゾウの化石やワニの化石が見つかっているそうです。
そして、新生代第四紀は人類の時代でもあります。
数万年後には次の氷期がやってくると推測されていますが、
極端に短い期間の、人類の手による自然のかく乱(動植物の絶滅、温暖化など)が、
地球的規模の自然に対して、どのような影響を与えるのかは予測が立てられない状況になっています。
今を生きるヒトにとって、その影響は決して歓迎できないことだけは確かだと思います。
地球の歴史の中で、人類が誕生して今まで生きてきた時間は本当に短い、
一瞬に過ぎない、けれど、だからこそ、
奇跡のようなその時間を、人はもっと大切にすべきだと思います。
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大阪市立自然史博物館・監修 (執筆者7名)
化石でたどる気候変動
河出書房新社 2023年
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図や写真やグラフが豊富で、短いコラムもあり、
読みやすく工夫されています。
(ただし私には、グラフや表を見るには拡大鏡が必要!)
筆で描く絵は次第に情熱が薄れてきて、
それでもどうにかブログは続いております。
パソコンが無くなったらどうしようか。?
ケータイはガラケーなので。(電波は新方式)
今ある揉め事に関わってしまって、
こちらにコメントなどが少なくなっています。
こんばんは、
カメラ、スキャナーが壊れたとは、
不便ですね。
パソコンが壊れませんように!
昔は、カメラはあったけれど、
ケータイも、コピー機もなくて、
パソコンなんて、考えもしなかったのにね・・・
無理されませんように。