蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

そんなん、知らんがな。

2010-10-18 | 
おかあさんとじゃ、つまらない

情報誌VISAの11月号で、三浦しをんさんが、こう書いていた。

「旅は、誰と行くか、で決まる」と。
このセリフ、どこかで聞いた。

あ、そうだ、上娘と二人だけで、初めて海外旅行に行った時のセリフだ。
「おかあさん、やはり旅行は、誰と行くか・・・やね」

同じ景色、同じ体験をしても、おかあさんとじゃあねえ・・・
あ~あ・・・
私(母親)と行く旅行が、いかにつまらないことか・・・
友人たちと、一番いいのは、カレと行くのがいいのだろうけれど。

近頃のアジア・ツアーになってからは、行き先を娘のリクエストに応じて、大幅に変更した。
それまでは、私の行きたいところばかりをチョイスしたので、娘も面白くなかっただろう。
古き良き時代、ノスタルジーたっぷりの、伝統あるオールド・上海、和平飯店だったり
マリー・アントワネットの実家や、嫁ぎ先だったり、
フランスの古城ホテルや、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館や、エカテリーナ宮殿だったりで、
癒しやスパ、リゾート地の好きな彼女の趣味ではない傾向ばかり。

ツアー客は、新婚カップルばかりだったり、熟年夫婦だったり、家族連れだったり、
そんな中での、娘と二人参加。
しかも、案内係、誘導係、荷物持ちを兼ねていては、面白くもないだろう。


最初の頃は、親子ではなく、姉妹?と言われたりしたが、今では、全くその気配なし。
哀れな老女を引きつれ引率。
一昨年から、晴れて社会人となった、下の娘も参加するようになり、ますますアジア色が強まった。


おかあさん、私、自立します

さて、しをんさん親子の話に戻ると、
手配も代金支払いも、娘の三浦しをんさんであるにもかかわらず、
お母さんの、天候の文句や、いびき、日頃の愚痴などで、しをんさんは忍耐の紐をぶっちぎられたようだ。
しをんさん親子と我々と違うところは、手配も支払いも、娘ではなく、母親の私である、ということ。
これって、結構大きな要因である。

だが、今年からは、娘たちはそれぞれ自主的に、自分の分を払うようになった。
手配も上娘。
なので、私は、大きな顔はできない。(前から、できてないが)

(ただし、インターネットで見つけた、全く知らない小さな旅行会社。
しかもインターネット手配で、一切、対面、チケットなし。老婆には、不安がいっぱい)


老婆の面倒、見きれません

旅もさることながら、しをんさんも書いておられるが、
旅行中のお母さんの愚痴の内容は、夫(しをんさんのお父さん)や親戚のこと。
「そんなん知らんがな」と100回、心の中で思って辛抱して、101回目にとうとう
「そんなん知らんがな」と口にしたら、
「あんたは、冷たい娘だ」と説教されたそうだ。

うちの娘たちなら、
1回目で、「全く、どうでもいい!!」と、びしり、重い鉄のシャッターを下ろされる。
私が2回言おうものなら、口もきいてくれない。
やはり親子関係にも上下、強弱があるのか。

下娘などは、今まで家で一番地位が低かったのに、仕事をするようになってからは
私を最下位、末席に追いやって、ふんぞり返っている。
情けない・・・が、それぐらい、シッカリしてくれている、ってことで、
逆に、私がそれぐらい、シッカリしてないってことで・・・(情けない×2)

「おかあさんとの旅行は、これで最後やな」
今年のラオス、ルアンパバーンからの帰路に、娘たちに終結・決裂宣言を下されたばかり。
(悲し情けない×3)


おかあさんのリハビリ

いつまでも、「幼い、親を慕って頼りにしてくれる子供」などという甘い幻影・幻覚はキッパリ捨て、
現実を直視し、明日に向かってリハビリをしよう。
もたれかかっては、重たがられる。

娘とは、そういうものなのかも知れない。



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