うちの子、勉強しないんです
あるブログで、ある方が質問されていた。
「どうしたら、子供がちゃんと勉強するようになるでしょう?」
子供や学生が、勉強がスキ、という人に、私は会ったことがない。
私は、苦節・劣等生時代が人よりうんと長いせいで、
よけいに勉強嫌いが深刻なのかも知れないが。
下の娘R。
中学の時に、「学校に行きたくない」と言う。
彼女は、小学校高学年の懇談会では、担任の先生に
「クラスの男の子にイジメられているようです」と、報告を受けた。
家では、そんなこと、Rはちっとも言わなかった。
先生は、「でも、Rちゃんは、のびのびとした絵を描くので、心配ないと思います」と、あっさり。
えらく楽天的な先生だ。
その頃、Rは、塾でも、
「Rちゃんは、なにがなんでも宿題をしてこない」と、塾の先生からお叱りを受けていた。
なぜ、勉強しないの?
Rは、年子3人の末子。
学年は1年ずつ違い、一番上のお姉ちゃんの家庭内・恐怖政治の被害者。
私が仕事や、本来の性分=手抜きで、あまり面倒を見られなかった分、
シッカリ者のお姉ちゃんは、ますますシッカリ者になっていき、
Rは、ますます圧政に苦しんでいた。
気がつくと、自分の意見や考え、思いを全く表現しない子供になっていたようだ。
「なぜ、宿題をしていかないの?」
と聞くと、大声で、悲しそうに、涙をぽろぽろ流して、わーわー泣いた。
クラス担任の先生のアドバイスもあるし、「ま、いいか」と、雑事に追われ、そのまま時が経った。
Rは、どういうマチガイかはわからないが、ひょんなことで、誰も予想していなかった、難関中学に合格した。
一番、驚いたのは、塾の先生だったかも知れない。
家族、関係者、全員が、Rが受かると思っていなかった。
そのせいで、Rは、遠距離通学、受験色一色の灰色・学生時代を強いられることになってしまった。
あの時、落ちていれば、もっと楽しい学園生活が送れたのではないかと、親としては胸が痛む。
中学3年ごろに、Rが学校に行きたくないと言い出した時には、
やはり・・・・と思った。
ちょっとあきらめながら、とりあえずは、説得を試みたが、
私には、なにがなんでも説き伏せるという気はなく、
Rに、別の中学に編入するコースを提案した。
Rは、「学校に行きたくない」という姿勢は崩さないものの、
しかし、他の学校に変わることには、難色を示した。
そうこうして、結論を先送りし、しぶしぶ通っているうちに
結局、卒業を迎えた。
雨の日も、風の日も登校し、遅刻・欠席はゼロだった。
(でも、私鉄ストの日は、お休みで、バンザイ)
勉強がスキになる方法、あったら教えてください
一番楽しい時代を、暗い時代に染め上げてしまった、その原因を取り除いてやれなかった、母親の後悔。
牢獄生活の元クラスメートたちと、今も、集まって、皆でスポーツを楽しんだりしているところを見ると
みんな牢獄なりに、囚人同士、被害者・友の会、一致団結していたところがあるのだろうか。
(お世話になっておいて、出身学校に、怒られそうだ・・・でも、本当に、そう思う・・・けれど、
その、牢獄の所長と、手先の看守さんのスパルタ教育のおかげで、「勉強の仕方」をカラダで覚えたようだ)
受験の前だけ勉強しても、絶対的成果は得られない。
日頃の基礎体力。それは、日頃のトレーニングの積み重ねから。
一朝一夕では培われない。
天才や秀才はともかく、凡人には、地味な持続しかない。
勉強がスキ、キライ、ではなく、
生活の一部として、当然のごとく当たり前のようにこなすようになるには、それなりの道程が必要だ。
幼児虐待・自責の念
Rが、3歳の時に、大量の公文の宿題をやっとやり終えたと思ったら、
算数の答えが、「1」ずつずれていて、大泣きしてやり直した姿を思い出した。
あんなに大嫌いな勉強を、無理やり、鵜飼いのようにやらせる、鬼の母親。
かわそうといえば、かわいそう。
一種の教育虐待?
子供にツライ思いをさせてしまった。
信念と、感情は、振り子のように、行ったり来たり、揺れ動く。
母親の自責の念は、尽きない。
(母親の思いとは、裏腹に、本人たちは、けろっとして、健常にフツーに育ったみたいだが・・・)
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あるブログで、ある方が質問されていた。
「どうしたら、子供がちゃんと勉強するようになるでしょう?」
子供や学生が、勉強がスキ、という人に、私は会ったことがない。
私は、苦節・劣等生時代が人よりうんと長いせいで、
よけいに勉強嫌いが深刻なのかも知れないが。
下の娘R。
中学の時に、「学校に行きたくない」と言う。
彼女は、小学校高学年の懇談会では、担任の先生に
「クラスの男の子にイジメられているようです」と、報告を受けた。
家では、そんなこと、Rはちっとも言わなかった。
先生は、「でも、Rちゃんは、のびのびとした絵を描くので、心配ないと思います」と、あっさり。
えらく楽天的な先生だ。
その頃、Rは、塾でも、
「Rちゃんは、なにがなんでも宿題をしてこない」と、塾の先生からお叱りを受けていた。
なぜ、勉強しないの?
Rは、年子3人の末子。
学年は1年ずつ違い、一番上のお姉ちゃんの家庭内・恐怖政治の被害者。
私が仕事や、本来の性分=手抜きで、あまり面倒を見られなかった分、
シッカリ者のお姉ちゃんは、ますますシッカリ者になっていき、
Rは、ますます圧政に苦しんでいた。
気がつくと、自分の意見や考え、思いを全く表現しない子供になっていたようだ。
「なぜ、宿題をしていかないの?」
と聞くと、大声で、悲しそうに、涙をぽろぽろ流して、わーわー泣いた。
クラス担任の先生のアドバイスもあるし、「ま、いいか」と、雑事に追われ、そのまま時が経った。
Rは、どういうマチガイかはわからないが、ひょんなことで、誰も予想していなかった、難関中学に合格した。
一番、驚いたのは、塾の先生だったかも知れない。
家族、関係者、全員が、Rが受かると思っていなかった。
そのせいで、Rは、遠距離通学、受験色一色の灰色・学生時代を強いられることになってしまった。
あの時、落ちていれば、もっと楽しい学園生活が送れたのではないかと、親としては胸が痛む。
中学3年ごろに、Rが学校に行きたくないと言い出した時には、
やはり・・・・と思った。
ちょっとあきらめながら、とりあえずは、説得を試みたが、
私には、なにがなんでも説き伏せるという気はなく、
Rに、別の中学に編入するコースを提案した。
Rは、「学校に行きたくない」という姿勢は崩さないものの、
しかし、他の学校に変わることには、難色を示した。
そうこうして、結論を先送りし、しぶしぶ通っているうちに
結局、卒業を迎えた。
雨の日も、風の日も登校し、遅刻・欠席はゼロだった。
(でも、私鉄ストの日は、お休みで、バンザイ)
勉強がスキになる方法、あったら教えてください
一番楽しい時代を、暗い時代に染め上げてしまった、その原因を取り除いてやれなかった、母親の後悔。
牢獄生活の元クラスメートたちと、今も、集まって、皆でスポーツを楽しんだりしているところを見ると
みんな牢獄なりに、囚人同士、被害者・友の会、一致団結していたところがあるのだろうか。
(お世話になっておいて、出身学校に、怒られそうだ・・・でも、本当に、そう思う・・・けれど、
その、牢獄の所長と、手先の看守さんのスパルタ教育のおかげで、「勉強の仕方」をカラダで覚えたようだ)
受験の前だけ勉強しても、絶対的成果は得られない。
日頃の基礎体力。それは、日頃のトレーニングの積み重ねから。
一朝一夕では培われない。
天才や秀才はともかく、凡人には、地味な持続しかない。
勉強がスキ、キライ、ではなく、
生活の一部として、当然のごとく当たり前のようにこなすようになるには、それなりの道程が必要だ。
幼児虐待・自責の念
Rが、3歳の時に、大量の公文の宿題をやっとやり終えたと思ったら、
算数の答えが、「1」ずつずれていて、大泣きしてやり直した姿を思い出した。
あんなに大嫌いな勉強を、無理やり、鵜飼いのようにやらせる、鬼の母親。
かわそうといえば、かわいそう。
一種の教育虐待?
子供にツライ思いをさせてしまった。
信念と、感情は、振り子のように、行ったり来たり、揺れ動く。
母親の自責の念は、尽きない。
(母親の思いとは、裏腹に、本人たちは、けろっとして、健常にフツーに育ったみたいだが・・・)
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