NHK朝の連続ドラマ「カーネーション」。
ああ、やっぱり見てしまった。
つかみの部分、導入部、子役で最初に、ぐぐっと惹きつけられてしまう。
卑怯だ、あんなやり方。
見てしまうのに、決まっている。
今度の子役は、威勢がいい。
でも、今週は、女の子の宿命を知り、落ち込んでいた、彼女が、
女性ならではの感性を生かした天職を見出す原点みたいな、ストーリー展開。
わたしの、安物の涙、またまた、ひょんなところで、ほろり、はらはらと・・・。
オンナって・・・ねえ・・・時代は変われど、意識の底に、修身の教えが、すりこまれていたりする。
まあ、ある意味、逆手に取れば、楽なときもあるけれど、
それじゃあ、男性と肩を並べて頑張っている女性たちの足を引っ張ることになる。
デキる女性は、大いにその力を存分に発揮していただきたい。
ちなみに、コシノヒロコさんの芦屋のお宅には、阪神大震災直後、仕事でお邪魔したことがあるが
お皿の一枚も割れなかったという、安藤忠雄氏設計のコンクリート打ちっぱなしの邸宅。
ヒロコさんの、やさしそうなご主人が、いかにもジャマをしない空気感を醸し出しておられた。
話は変わるが、
わたしが通っているダンスクラスの更衣室でのお話。
通っている、そのダンスホールで知り合った、男女が結婚したそうだ。
男性、70代、女性50代。熟年・壮年カップル。
その式だかパーティだかをハワイでするとかで、参加者を募っているとか・・・
それをめぐっての、女性の皆さんの忌憚(きたん)のない本音が炸裂。
「ごはん、作らなくていいんなら結婚してもいいけど」
「今から、その年齢の相手やったら、介護するために結婚するようなもんやね」
「お金のない男性とやったら、結婚する意味ないわ」
「財産があるような人は、子供たちが反対して結婚なんか、せえへんわ」
「そんな条件のいい人は、ザラにはいないし、そう、かんたんには結婚しないわ」
年がいくと、お金のない男性とは結婚しても、なんのメリットもないということ。
主になってしゃべっている人が、わたしの顔ばかり見て言うもんだから、
まるで、わたしに話しかけているかのごとく。
いつもは、わたしは、壁方向を向いて着替えていて、皆さんには背を向けているのに、
たまたまその話題は、背中で聞かずに、もろに、面と向かって聞いてしまった。
なにも、積極的に大賛成の旗を振っているわけじゃないのにね。
(たとえ、こころで、うなずいていたとしても)
わたしが、皆さんのなかで、年齢が一番若かったから?
いかにも、「あなたなら、そう思うでしょ?」という、ターゲット絞込み?
確かにね・・・結婚しても、しんどいのは女性。
夫がお金入れてくれるからこそ、家事をする。
子供も育てる。
経済負担のシェア、自分で働きながらの人もいるけれど、
リタイアした後なら、もう、年金しかないわけで、
二人だけの生活に、オサンドンで縛られる結婚など、誰がしたい?
そこで、モノを言うのが、おカネ、ってことか。
結婚してない人は、結婚に憧れるだろうけれど、
結婚経験者は、まったくと言っていいほど、結婚に未練はない。(そうじゃない人もいるだろうけれど)
結婚せずに、楽しくお付き合いしたらいいじゃない。
病気がちで不安だから、おたがい近い場所で、息遣いがわかる距離で、いっしょに暮らしたい。
それも、よくわかる。
だが、まだ病気になっていない、健康な時期のお二人カップル、
周りの既婚女性たちの憧れとは反対の、「結婚の、どこが、ええんやろ~」のため息。
配偶者に先立たれた人は、また結婚を望むかもしれないが、
離婚したり、不満のある結婚生活を送っている人にとっては、
せっかく逃れられた結婚なのに、また結婚するなんて、
ほんと、「結婚のどこがいいんやろ~」の、ため息のワケは、とてもわかるような気がする。
「おめでとう!!」「お幸せに!!」
そうおっしゃっている人は、更衣室には、いなかったのが、ちょっとさびしいところ・・・