蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

涙もろい

2020-12-25 | 人生
昨日から涙がぽろぽろ。
インナーマッスルのトレーニングに行く道中も涙が零れ落ちる。
「もう絶対、無理」
マスクの中で、そう呟いている。

しかし、わたしは今、自分の人生の中で最高、ピークのところにいると感じている。
18歳の時、番茶も出花ということば、全く意味が理解できなかった。自分は出花であるはずの18歳なのに、受験を控え、重苦しいどんよりした毎日を送っていた。
なんでこれが、出花なの?と。
女子高生は、男性にとって若々しく瑞々しく垂涎ものらしいが、当の女子高生であった自分は、意味不明だった。

受験する大学より下ランクの大学に一校、更にまた下に一校、滑り止めの滑り止めを受けた。
受験する大学自体が滑り止めみたいな大学だったにもかかわらず。
なぜ、上を目指さないのだろう、わたし。
頭に重い漬け物石が乗っていた長く重い日々であったが、直前に目標を低く設定していたせいで抵抗力なく無事クリアした。
担任の先生に、「うんと勉強しないと○○学科は相当困難ですよ」と言われ、周りからもそういう情報を得て、すんなり○○学科を受験するのはやめ、△△学科にした。

長い一つ目のトンネルから抜けた。
鉢かづき姫の鉢が頭から取れ、ちゃらちゃらして遊んでいた、モラトリアム大学生の時、自分はそれまで19年生きてきた人生の中で最高に楽しい、と、きゃあきゃあ享楽の毎日を送っていた。

大学を卒業した22歳の時、半年、家に引きこもっていた。
といっても、仕事は週に2回ぐらいしていた。
魂が抜けていた。
まわりの人に、わたしの魂の抜けっぷりを親は指摘されていたようだ。
竜宮城生活がピリオドを打ち、次の手を打っていなかった(正確には打っていたのだが)わたしは、竜宮城に留まりたかった。
だが、ベルトコンベア式、トコロテン式に歳が行き、ジャニーズは20歳が引退の見極め時であるかのように、わたしは結婚年齢に突入していた。

今の時代から考えると隔世の感がある。
しかし、昔でよかった。
わたしが今の時代の若者なら、絶対にやっていけない。
ではあるが、越えるべき山を越えず、平地ばかりを歩いたため、選択してきた道が、それがまた苦悩の元になっている。
自分にしっぺ返しとなって、跳ね返ってきている。
安楽な方法、楽な道ばかり歩いてきたおかげで、今は安泰なのに、矛盾した葛藤を抱える。
とは言え、アリとキリギリスのキリギリスではない。
どちらかというと、キリギリスに近いアリ?
キリギリスになりたくない、アリ?
サボりのアリ?
勤勉なキリギリス?

でもあまり深く追求しても、ろくなことはない。
老人鬱になっても誰も喜ばない。

今、最高に楽しい、人生の黄金期なのに。
若い頃の開放感が蘇り、あの時の竜宮城気分を第1期竜宮城とすると、今は第3期竜宮城期かなと。
第2期は、第一次子育てがひと段落した時期。
あの時も大きな開放感に喜び浸った。
第3期のスタートはもう10年近く前なのに、やっと10年経って、最大級の喜びを噛み締めている。
大きな波があるようだ。

後はゆっくり降るのみ。
下山は足元注意。
前向きに、前を向きながら後退していく予定である。