突然、次女から「今日、家に居る?」とLINEが来た。
「突然だけど」と前振りはあったが。
相談したいことがあるという。
毎週日曜日は、長女一家が来る日だったが、先に長女がうちに入り、同じ時間あたりに来るそうだ。
わたしは外出中で、半日の間、帰宅するまで気になった。
何だろう?
いったい、何の相談?
結婚?
転職?
長女にLINEで相談する。
相談される前に相談するって、、、不思議な母親(わたし)である、、、
が、まあよい。
結婚と転職を合体させて、
パートナーと起業?
新天地に移住?
などと長女に想像していうと、長女に「それ、妄想やん」とリアクション。
なるほど、その通り。
良い話ばかりではないはず。
病気?
人間トラブル?
借金?
色々考える、、、。
さて、帰宅して次女の顔を見る。
いつもの顔。
牡蠣フライとクリームコロッケ、サラダ、牡蠣アヒージョ、赤ワイン、(牡蠣が苦手の子供、孫たちは、おでん)などで夕食を囲む。
9人わいわい、時は過ぎる、、、が、次女が一言も口を開かない。
相談の「そ」の字もなく、次女の声を聞かずに夕食は過ぎた。
その日のうちに帰るという。
帰る間際まで、固唾を飲んで開口の瞬間を待った。
が、無言。
その瞬間は訪れなかった。
いよいよ帰る時に、何か持って帰るものはないかと家にあるものをゴソゴソ探したが、その日の次女のバッグが小さくて入らない。
「次でいいわ」と言い残して、次女は家を後にした。
あらかじめ、うちで次女と話す時間があった長女に、聞いてみる。
「何か言ってた?」
返事は「準備不足らしいで」と一言のみ。
そうか、、、。
また翌日、長女にLINEで聞いてみたが、やはり答えは同じ。
「ただいま準備中」のスタンプをぺたり。
長女はおそらく知っていると思うのだが、口の固い子だ。
本人の口から直接、言わせようとしているのだろう。
あるいは、ほんとうに何も知らないか。
夫に後に、相談肩透かしの件を伝えた。
「相談て何なんやろうねー。
良い話ではないとすると、会社の健康診断検査で悪腫瘍が見つかったとか、、、」とつぶやくと、夫はこう言った。
「会社の経理検査で悪事態が見つかった、、、って聞こえた」
何を聞き間違えてる?!
そんなわけないでしょう?!
しかし、世の中、「ないわけない」ことがないとは限らない。
などなど、良い話なのか悪い話なのか、困ったことなのか、悩みの相談なのか、、、よくわからないまま、そのままになっている。
次女が相談したいことがある、なんてそんなことを言い出すなんて、青天の霹靂(へきれき)で、今まで一度も無かったことだ。
どんな時も無口の次女。
静かに、音を立てずにやることはやる。
一難去って、やれやれ、、、というのは明らかにおかしいが、とりあえず、ドッキリは延期となって、平常の脈拍に戻っている。
でも、わたしは歳がいって心臓に悪いから、サプライズはやめてね。
喜び事なんだけど、困り事、みたいな内容かと想像、妄想を膨らませている。
例えば、パートナーが見つかったが、単純に喜べない訳ありの人、事情とか、
転職するけど、ほぼ収入は見込めない、とか、
共同出資したものの、実態が怪しい、とか、騙されているかも、、、とか、、、
妄想はどんどん、悪い方に膨らんでいく。
最初は良い話ばかりの妄想だったのに。
時間を置くと、こうなるのだろうか。
なんでもいいが、元気がなによりと、子の心身健康を願う母(わたし)である。