蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

色情系は生々しい

2023-03-01 | 老い
どうもわたしは、平均的なシニアではないようだ。
平均的なブロガーでもないようだ。
平均って?
自分は自分。
他と比較しても意味がない。
イイね!をいただいても、礼を尽くさない、営業をしないのが、悪いかも知れない。
これは結構そう思う。
愛想なし。

さて。
何を書こうか。
わたしが興味あることは、平均的ではないようだ。
わたしは少し趣味が高尚かも知れない。
いや、そんなことはない。
俗世間とは一線を画する?
うーん、どうだか、、、。
かなり下世話な面もある。

最近、吐きたい毒がない。
自慢したいこともない。
強いて言えば、瞬発力タイプではないわたしは、じわ〜っと時間がズレて遅れて、過去から続けていたことの結果が出てきている。
10年目だったり。
スパンが長い。

ぱっと見てキラキラ眩しかったりしない、わたしのやっていることが地味すぎて、忘れた頃に反応、影響がある。
持久戦向けのようだ。
若い頃は報われないタイプ。
まあそれはそれ。

ちなみに。
認知症になると、それまで抑圧していたことが噴出することがあるらしい。
「色ボケ」なんていう、すごい言葉がある。
ものすごく上品で良家のご婦人で、良妻賢母で、、、そんな人が、おばあちゃんになってからの言語行動が、それまでとは真逆で驚愕することがあるとか。
聞くに耐えない。
お嫁さんが恥ずかしがって、人にも言えない、という話を聞いたことがある。
よほど、抑圧してたんだろう。
気の毒に。

わたしも実際に、病院の待合室で、見ず知らずのおばあさんが、すっとんきょうなことを言っているのを目の前で聞いたことがある。
はあ???と、首を傾げるというか、開いた口が塞がらなかった。
当時はそれも病気の一種だとは知らなかったので、ただただ不思議に思っただけだった。
シワシワの、誰がどう見ても高齢のお婆さんなのだが、、、
本人が言うには、「若い(素敵な)医師がわたしに、いやらしいこと(セクハラ)をする」んだそうだ。
どう見ても、どう考えても、そういう状況の気配は見当たらなかった。
老婆フェチなんていうジャンルの変態の一種があるのか?
聞いたことがない。
(枯専女子や肥満フェチ男性は存在するようだが)
家のお嫁さんが姑さんの病状を恥ずかしがるのならまだしも、全くの他人だと複雑なものがある。
見なかったこと、聞かなかったこと、なかったこととして、騒がずリアクションせず、そっとやりすごす。

おばあさんのタイプによっては、色ボケとは違う分野の作り話をするケースがある。
若い頃の武勇伝をまだ付き合って間がない人(例えば結婚したばかりの孫の嫁)に、延々と話す。
が、横で苦笑いの還暦を過ぎた実の子供。
「おばあちゃんにはそんな事実は無いのよ。
自分で信じて話を盛るの」と後でそっと新人嫁におばあさんの「盛り癖」を打ち明ける。
古い家族、皆はもう知っている。
だが、笑ながら皆んなそっとしておく。
武勇伝ならまだ勇ましくて良いが、色系はどうも聞くに耐えられない。
まあしかたない。

昔できなかったこと、憧れていたこと、抑圧されていたことが理性のタガが消滅した後に出るのか。
あるいは、昔ルーティーンワークで行っていたことを急に脈略なく、し始める人もいる。
突然、仕事に行く、と家を出たり、
子供を迎えに行く、と言ったり、
ご飯の支度をし始めたり。
脳に強烈にインプットされていることが、突然、何かの接触によって稼働するのだろう。

温和な人が怒り出すこともあり、こうなると、昔との因果関係はもはや関係なくなる。
脳は本人の意思とは裏腹に、制御できなくなるようだ。

それとは別に、戦争や災害でこころを病むことがある。
幼い子供だと尚更深刻だ。
カウンセリングが必要で、自力で治癒は困難だ。
穏やかな毎日を安らいだ気持ちで過ごせることは本当に有難い。