昨夜のNHK TV「クローズアップ現代」。
もやもやすることのススメだった。
これは、とても面白かった。
なぜなら、もやもやは、わたしそのものだったから。
あなた、それでいいんだよ、と言われているような気持ち。
タイムパフォーマンスが著しく悪く、何をするにもグズグス、何を聞いても、イエスともノーとも言わない、どっちなの?と、イライラされる。
答えや結論、選択が、即座に出てこない。
優柔不断の極め付け。
それでいいそうな。
番組で紹介されていた実験では、タイムパフォーマンスの良いグループと、もやもやグループに分かれて課題を出して比較した。
その結果、もやもやチームが良い結果を導き出した。
斬新なアイデアが次々に出た。
一方、タイムパフォーマンス・チームは、時間は早かったが、平凡な案で終わった。
これは、そのままビジネスに使える面もあるが、使えないこともある。
結果を出すのがビジネスだから。
結果はありません、さて何でしょう?では、成り立たない。
収益がなくて、どうやって社員に給料を払うのか。
公務員さんなら給料は税金からだから、また別だが。
ではあるが、人生やプライベートなジャンルなら、結果を出さないことが、「結果」ということもある。
結果を出さないまま、人生を送り続けている人を直に知っている。
社会にはもたれ掛からない、独自の生き方をされている。
結果を出さないスタイルがその人のスタイル。
時代によって、もてはやされる現象がある。
トレンドが変わる。
思考までも。
戦時中のモノのない時代から、大量生産・大量消費、やがて断捨離。
時代背景によって変わる。
モノを作って売れた時代、景気がよい時代と、売れなくなった時代、不景気な時代。
国際競争に勝ち進んでいた時代と、負け続ける時代。
産めよ増やせよから、少子高齢化。
将来、明治時代の人口、生活に戻ることもあり得なくはない。
軍需産業ではなく、農業が平和的。
食糧の自給率が低い日本。
国土が狭いこともあり輸入に頼る。
だが、外貨獲得の国際競争に勝てるのか、わたしは不安だ。
scrap and buildの究極は?
人類は繰り返している。
誰も止められない愚かなことを。
同じくNHK TVで、地方に移住した若者が、挫折する例を紹介していた。
個人主義の都会の若者のライフスタイルや考え方を地方にそのまま持ち運んでも、排他的、同調的な暮らしをしている地方の人々との調和が取れにくい。
外国人観光客は日本にお金を落としてくれるが、生活者としての外国人との摩擦は絶えない。
第一次産業だけでなく、サービス業にも外国人労働力に頼っている現状を垣間見る。
国内旅行をすると地方で外国人が働いているシーンに、よく出くわす。
旅行しなくても、地元のそこかしこで。
小学校も肌の色の違う生徒の姿もある。
人、モノ、情報のグローバル化が謳われて半世紀ぐらい経つ。
実際の出来事として、暮らしにその現実を感じる。
半世紀も経ってからやっと肌で感じるようになったわけだが、予告する学者が正しいことを言うとは限らない。
そして、自分がいる位置(ポジション、立場)にも大きく関係がある。
学者や経済界にいるのならわかる。
現場、先端でのビジネスマンはもちろん、たとえ末端だとしても景気や時代の雰囲気は感じるだろう。
わたしは政治経済は、とんとわからないので、動物的嗅覚である。
たんなる直感を繋ぎ合わせている。
一人の一つの感覚である。
頭が柔軟すぎる人、あるいは、カチンコチンの人は、洗脳されやすい。
わたしは、もやもや人間なので、なんでもかんでも疑ってかかる。
真実はどれ?
表面はこう見えるが、真実はどこに隠されている?
今はフェイクニュースも氾濫していて、わけがわからない、作る(流す)側と受ける側のイタチごっこのドロ沼となっている。
半世紀前、インターネットを含め、コンピュータの益々発展を予測していただろうけれど、AI生成の精度は上がるばかり。
企業人はさておき、一般人はどうやって自分の身を守ればよいのか。
一歩も部屋から出ない引きこもりウン十年であっても、刻一刻変化する世界事情を、部屋の中のコンピュータから覗くことが出来る。
攻撃することも出来る。(→犯罪)
SF映画で観たことは、今や現実。
現実には起こっていないこともあるが、起こって欲しくない。
行き過ぎには弊害がある。
むしろある意味、時代が逆戻りしてくれないかなあと思ったりする。(保守傾向は嫌なんだけど)
ただし、男尊女卑や差別、人権侵害の時代には二度と戻って欲しくない。
こうやって、いつも、もやもやしている。
もやもやしたまま、個人的に事態が好転した事例がぽつぽつ出てくると、喜びを実感しながら、もやもやで良かったんだ、と自分の道を肯定する材料が増える。
もちろん、全てが好転するわけではない。
ほぼほぼ思い通りにならないものと諦めていたら、その中で、少しでも望みが叶ったら儲けものだ。