夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『バクマン。』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の12本目@なんば)

2015年10月10日 | 映画(は行)
『バクマン。』
監督:大根仁
出演:佐藤健,神木隆之介,染谷将太,小松菜奈,桐谷健太,新井浩文,
   皆川猿時,宮藤官九郎,山田孝之,リリー・フランキー他

「東宝11番組共通前売券」で観るつもりだった本作をフリーパスで。
期待していたわりにイマイチだった前述の『罪の余白』
それに対して本作は予備知識もなく期待ほぼゼロ。
そうしたら、想定外のワクワク感。ええやんか~。

高校生の真城最高(佐藤健)は、亡き叔父で漫画家の川口たろう(宮藤官九郎)の影響で、
幼い頃から絵を描くのが好きだったが、誰にもそれを悟られずに今まで来た。
漫画家を夢見ていたころもあったが、無理に決まっている。
そろそろ進路を考える時期、特に何もしたいことがないまま。

想いを寄せる同級生・亜豆美保(小松菜奈)を見てうっとり、
授業中にこっそり彼女の横顔をスケッチしていたところ、
それを描きためたノートを高木秋人(神木隆之介)に見られてしまう。
秋人は突然「俺と組んで漫画家になろう」と最高に言う。
画才のない秋人は原作を担当、それを最高に作画してくれと。

最初は渋っていた最高だったが、
声優を目指す美保に「お互いの夢が叶ったら結婚する」という約束を取り付けることに成功。
「私もずっと真城くんのことが好きだった」と言われて鼻血モノ。
俄然やる気が出て、秋人と漫画家コンビを結成する。

こうして漫画を描く日々を送るようになった最高と秋人は、
かつて叔父も連載していた『週刊少年ジャンプ』編集部に第一作を持ち込む。
編集部にたまたま在室していた服部哲(山田孝之)がそのままふたりの担当に。
編集長の佐々木(リリー・フランキー)にも会った最高は、その顔を見て驚く。
その編集長こそ、亡くなる直前の叔父の担当者で……。

大根仁監督といえば『モテキ』(2011)も想定外の面白さでした。
本作もやっぱり楽しくて、どうしてかなと考えてみたら、
腹黒い奴が出てこないんですよねぇ。

最高と秋人のライバルとなるのは、天才高校生漫画家の新妻エイジ(染谷将太)。
なんでもできる染谷くん、ここでも変人ぶりを発揮していますが、
こいつも決して腹黒い奴ではありません。
ほかの漫画家の面々に、福田真太(桐谷健太)、平丸一也(新井浩文)、
中井巧朗(皆川猿時)と、みんな個性があって○。

テンポよく、音楽のビートも効いていてワクワク。
そしてたまにしんみり切なかったりして、青春映画の王道。
「友情、努力、勝利」。ベタだけど、イイじゃあないですか。

週刊連載漫画がこうして作られていくということ、
漫画家の毎日もわかるようで、その点でも興味深い。
ジャンプファンはさらに増え、集英社の株も上がりそうな作品です。
エンドロールも最高に楽し♪

ジャンプが面白いのはよ~くわかったけれど、
毎週発売日に通勤途中の車の中で運転しながら読んでいるオッサンたち、
とっても迷惑なのでやめてください。(--;

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