夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮』

2015年10月28日 | 映画(ま行)
『メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮』(原題:Maze Runner: The Scorch Trials)
監督:ウェス・ボール
出演:ディラン・オブライエン,カヤ・スコデラーリオ,トーマス・ブローディ・サングスター,
   キー・ホン・リー,ジェイコブ・ロフランド,リリ・テイラー,バリー・ペッパー他

1ヶ月フリーパスが満了し、久々にTOHOシネマズ以外の劇場へ行きたかったけれど、
そうなかなか上手くは時間がつくれず、TOHOシネマズ伊丹で1本だけ。

本編前に驚いたのは、これって誰かの高度なおふざけかしらんと思った予告編。
まずは画面に映し出される宇宙服を着たマット・デイモンのやつれた顔。
火星で遭難し、てっきり死んだと思われていた彼が生還を試みるという話らしい。
と思ったら、無理な繋ぎ目を感じることもなくトム・ハンクス登場。
彼は弁護士で、ロシアのスパイの弁護を引き受けたみたい。
へ~、SFと法廷ものの融合か、オモロイことするなぁ、しかし、何この違和感。
火星で遭難したデイモンがロシアのスパイ?そんな無茶なと思っていたら、
映画のタイトル『ブリッジ・オブ・スパイ』の文字。
スティーヴン・スピルバーグ監督作品、ハンクス主演。
あれ?デイモンは?……と思っていたら、再びデイモンの疲れた顔。
え~、これは『オデッセイ』、リドリー・スコット監督作品やないの。
なんや、全然ちゃう2本が合体した予告編になってるって、どーゆーこと!?
単なるまちがいだったと思われますが、ものすごく貴重なものを見せてもらった気が。

さて、本編。

『メイズ・ランナー』の公開から半年足らず。
全米で大人気を博したヤングアダルト小説3部作の第2部です。
第1部で巨大迷路からなんとか抜け出した主人公たち。
副題“The Scorch Trials”のとおり、今回は迷路ではなく、焦土で試練が待っています。

巨大迷路から命がけの脱出を遂げたトーマス、テレサ、ニュート、ミンホらは、
自分たちをこんな目に遭わせたのが“WCKD(ウィケッド)”であることを知る。
トーマスたちはジャンソンと名乗る男に助けられ、
彼が長を務める施設で食事や衣服を与えられる。
施設には別の迷路から脱出したとおぼしき若者らも多数収容されていて、
誰もが生存を喜び、これでもう安全だと将来を楽観視していた。

しかし、トーマスの頭に疑念がよぎる。本当にこれで終わりなのか。
なぜかひとりだけ別室に連れて行かれたテレサとは面会も許されず、
与えられた部屋は居心地はいいが、部屋に入れば施錠され、
施設内を自由に歩き回ることはできない。

ジャンソンを信用しきれないでいるトーマスに、
別の迷路から脱出してきたエリスという少年が声をかけてくる。
エリスはダクトをくぐって廊下を見渡せる場所までトーマスを案内。
そこでトーマスが見たものは、ますます不安を募らせる光景。
その後、トーマスとエリスは施設内で驚くべき人体実験がおこなわれていることを知る。
お互いの仲間を連れて施設から脱出を図るのだが……。

3Dで観ていたら、おそらく何度か座席から飛び上がっていたと思います(笑)。
迷路をぐるぐる回るのが楽しかった第1部。
第2部は荒廃した世界を走り回り、時には『マッドマックス』のパクリかと思うような設定も。
目新しい何かがあるわけではないし、裏切り者の登場もミエミエですけれど、
ハラハラドキドキ感は相当でそれなりに楽しい。
トーマスを含む仲間たちのキャラが上手く振り分けられていて、
思わず応援したくなってしまうのでした。

それにしてもWCKDの博士を演じるパトリシア・クラークソンの憎たらしいことよ。
いつもは格好いい女性役の彼女も、こういう悪役を演じると鶏ガラにしか見えん。
おばあちゃんの貫禄だと思っていたら、まだ55歳なんですよね、彼女。痩せすぎだろ~。

『ハンガーゲーム』はもう続編を観に行く気がないけれど、
こっちは第3部も観に行きます。

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