夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ヴィジット』

2015年10月30日 | 映画(は行)
『ヴィジット』(原題:The Visit)
監督:M・ナイト・シャマラン
出演:オリヴィア・デヨング,エド・オクセンボウルド,ディアナ・ダナガン,
   ピーター・マクロビー,キャスリン・ハーン他

ダンナの国内出張中、月曜日は伊丹で1本観るにとどめたけれど、
火曜日は2本観ることにして、仕事帰りに車でなんばへ。
いつもの堺筋沿い、黒門市場近くのタイムズに駐車、
TOHOシネマズなんばへと向かいました。

ホラーは大の苦手ですが、ここ数年は興味を惹かれたもののみ観に行っています。
『キャビン』(2011)とか『サプライズ』(2011)とか、めちゃめちゃ面白かった。
M・ナイト・シャマラン監督の作品はホラーであっても基本的に大丈夫で、
切なくて大好きだった『シックス・センス』(1999)に勝るものは出てこないけど、
どれだけ叩かれようと奇天烈なものを撮ろうとする姿勢は憎めません。

15歳のベッカと13歳のタイラーは仲良し姉弟。
母親はその昔、(姉弟の)祖父母の反対を押し切って結婚。
以来、両親と祖父母は音信不通となっている。

実家から飛び出してまで果たした結婚で、娘と息子にも恵まれたのに、
父親がスタバの女に入れ込んだ挙げ句、なんと駆け落ちしてしまった。
そのせいで、母親とベッカとタイラーはそれぞれ心に傷を負いながら、
大丈夫なふうを装って、3人で仲睦まじく暮らしている。

ある日、母親のもとへ十数年ぶりに祖父母から連絡が入る。
孫の顔が見たいから、ベッカとタイラーを1週間ほど預かれないかと。
渋る母親に大乗り気であることを見せるベッカとタイラー。
ちょうどカメラに夢中だったベッカは、
この機会に母親と家族のドキュメンタリーを撮ろうと考えたのだ。
こうして、姉弟は祖父母が暮らすペンシルヴェニア州の田舎町を訪問することに。
優しい祖父と絶品のお菓子を作る祖母に会えて大喜びの姉弟。
しかし、夜9時半以降は部屋から出ないように祖父母から言われ……。

姉弟が持つビデオカメラを通して見るというPOV方式
あまりの怖さにワラけたシーンもいくつか。
それほど怖かったわけですが、姉弟の連帯感がすごくイイ。
ベッカ役のオリヴィア・デヨングはオーストラリア出身の新進女優だとかで楽しみです。
タイラー役のエド・オクセンボウルドは、『アレクサンダーの、ヒドクて、ヒサンで、サイテー、サイアクな日』(2014)のボクで、
いわゆる子どもらしい子ども。生意気だけどめちゃくちゃカワイイ。

オチは予測できるもので、悪趣味なシーンもいくつか。
惨状に意図的に流される明るい音楽が不愉快。
だけどタイラーが笑わせてくれるシーンも多くて、
怖くて眠れないということはありませんでした。

何度か観れば見落としていた伏線に気づけるのかもしれませんが、
私は一度で十分。ババァ怖すぎやっちゅうの。(^^;

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする