夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ラーメンヘッズ』

2018年03月02日 | 映画(ら行)
『ラーメンヘッズ』
監督:重乃康紀

まだまだ続く、次年度に繰り越せない有休消化の日々。
先週金曜日、午後休を取ってシネ・リーブル梅田へ。
正午のチャイムが鳴り終わると同時に飛び出せば
12:50上映開始の本作に間に合うだろうと踏んでいましたが、
廊下に出た瞬間に他部署の人につかまり、急ぎますと言えず。(^^;
そのせいで何分か出遅れたものの、昼間の新御(しんみ)は空き空き。
12:30には梅田スカイビルの地下駐車場に入庫しました。

そうそう、以前は新梅田シティに行ってもスカイビルの駐車場は利用しませんでした。
周辺のコインパーキングに駐めるほうが安かったから。
だけどこのところ、観光客が増えたからなのか、駐車料金が値上がり。
しかも、朝イチから行くならともかく、午後に行くとどこもかしこも満車なのです。
で、最近は悪あがきせずに最初からスカイビル地下へ向かうことにしています。
最大料金1,600円、あまり安くはないけれど、楽ちん楽ちん。

人気ラーメン店に密着したドキュメンタリー作品。
ラヲタじゃないので、ラーメン店にまったく詳しくありません。
でも、職場が万博公園内にあるということもあり、
“ラーメンEXPO”開催中はお昼休みに足を運んだから、ちょっと気になって。

“東京ラーメン・オブ・ザ・イヤー”(略称TRY)なるものがあるそうです。
すでに18回目を迎え、ラーメン業界最高権威といわれているらしい。
そのTRY大賞を4年連続で受賞しているのが千葉県松戸市の“中華蕎麦とみ田”。
本作は主に“とみ田”の店主・富田治さんに取材、
ほかに関東圏のいくつかのラーメン店も登場します。

当たり前のことでしょうけれど、ラーメンといっても本当にいろいろ。
雑味もうま味として取り込んだどろどろスープをつくる店主もいれば、
雑味は可能なかぎり取り去って澄んだスープを目指す店主も。
ここに出てくる店主すべてに共通するのは、ラーメンをすするのが上手いということ(笑)。
麺はこういうふうにすするのだというお手本を見せられているみたい。

ただ、服に汁が飛ばないように丼に顔を近づけて食べるのは、正しい食べ方なのですか。
テーブルに置いたままの丼に顔を突っ込むのはいわゆる犬食いに見える。
服に汁を飛ばしていた子どもさんが怒られていましたけれど、うーん。
ラヲタの人たちにラーメンの正しい食べ方を聞きたいと思いました。

もうひとつ、ツッコミを入れたくなったのが、言葉遣いにも厳しいという富田さん。
弟子たちが接客時に口にする言葉もしっかり聴いているそうで、
「お一人様だと(待ち時間は)」と言ったところ、「お一人様ですと、だろ」と怒られたとか。
そこまで厳しいなら、ご本人の「ら抜き」オンパレードとか「違うく」はええのんか。
丁寧な日本語と正しい日本語はちがうということなのかなぁ。
昨今のハヤリ、なんぼ丁寧っぽいからといって、「さ入れ」の「いただきます」乱発はご勘弁。
あ、「さ入れ」を富田さんがお使いになっていたわけではありませんが、
願わくば、正しくかつバカ丁寧すぎない日本語を。

さて、ラーメンの話以上に私が気になったのは、
東京・笹塚の“福寿”というお店の棚の上。
創業は1953(昭和28)年、昭和な雰囲気があふれるラーメン屋なんですけど、
店内をめぐるカメラが一瞬捉えた雑誌に私はビックリ、『RACERS』。
店主の爺さま、もしかしてバイクレースファンですか。気になる~。

途中に挟み込まれるラーメンの歴史のアニメーションもとても楽しい。
少々ツッコミは入れましたが、面白い作品です。
将来なりたい職業として子どもたちに「ラーメン屋」と言ってほしい、
そんな店主たちの願いが叶いますように。

入場者特典は、とみ田プロデュースのカップラーメン。
1月末からセブンイレブンが銘店紀行カップ麺として発売しているそうです。
いつ食べようかしらん。楽しみです。

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