夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『WAVES/ウェイブス』

2020年08月02日 | 映画(あ行)
『WAVES/ウェイブス』(原題:Waves)
監督:トレイ・エドワード・シュルツ
出演:ケルヴィン・ハリソン・Jr.,ルーカス・ヘッジズ,テイラー・ラッセル,アレクサ・デミー,
   レネー・エリス・ゴールズベリー,スターリング・K・ブラウン他
 
イオンシネマ茨木にて。
 
批評から絶賛されたホラー映画『イット・カムズ・アット・ナイト』(2017)の
トレイ・エドワード・シュルツ監督が撮った青春映画。
なぜか『イット・カムズ・アット・ナイト』には興味が湧かずにスルー。
ホラーだったら何でも観たくなるというわけでもなくて、
私の好奇心を掻き立てる要素が何なのかは自分でもわかりません。謎。
 
結構長めの135分。
前半はある兄妹の兄が主人公、後半は妹が主人公です。
 
アフリカ系アメリカ人の兄タイラーと妹エミリーは現在高校生。
フロリダのまばゆい光のもと、裕福な家庭で何不自由ない暮らし。
タイラーは成績優秀、レスリング部のエースで、美しい恋人アレクシスとの仲も順調。
厳格すぎる父親に反発心はあるものの、それを言っては罰が当たるほどの恵まれた毎日。
 
ところが、肩に違和感をおぼえたタイラーが病院で診察を受けたところ、
一刻も早く手術を受けなければ危ないほど具合が悪いと知らされる。
そんなことを父親に打ち明けられるはずもなく、無理をして試合に出場。
結果、大事に至り、タイラーは自暴自棄になる。
 
こんなタイラーがとんでもない事件を起こし、
後半はその事件の加害者家族となってしまったエミリーに焦点を当てます。
 
兄が加害者となったせいで、エミリーには誰も近寄りません。
それだけではなく、SNSをすれば酷いメッセージが送られてくるから、
何もかもやめて、あきらめたような毎日を送っているエミリー。
そんな彼女に、タイラーの妹であることを承知のうえで声をかけるのがルーク。
 
「青春の苦悩と家族の再生を、全編を彩る豪華アーティストの名曲の数々をバックに
スタイリッシュに描き出す」となっていて、確かにスタイリッシュ。
しかし私は全然知らない曲ばかりで、ただ「オシャレやなぁ」としか思えない。(^^;
 
お涙頂戴になっても不思議ではない展開なのですが、そうはならないのがエライとこ。
タイラーやエミリーの心情をしつこく説明するようなシーンはなく、
表情を見ていれば、彼らの焦り、苦悩が伝わってきます。
 
若い子向きかもしれません。
ところで、これも私、“おひとりさま”だったんですけれど。
7月は3度目のスクリーン独占状態

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