夜な夜なシネマ

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『悪人伝』

2020年08月08日 | 映画(あ行)
『悪人伝』(英題:The Gangster, The Cop, The Devil)
監督:イ・ウォンテ
出演:マ・ドンソク,キム・ムヨル,キム・ソンギュ,キム・ユンソン,
   オ・ヒジュン,チェ・ミンチョル,アン・スンポン他
 
公開を心待ちにしていた韓国作品。
シネマート心斎橋でしか上映しないと思っていたので、
まさか109シネマズ大阪エキスポシティで観られるとは。嬉しい誤算。
 
マ・ドンソク、骨太のデブと言ったら怒られるか。
タイプじゃないですよ、ないんですけど、大好きです。
『犯罪都市』(2017)のヤクザみたいな刑事役、
『ファイテン!』(2018)のアームレスラー役、いずれもシビレました。
本作ではヤクザの親分役。いかつくてカワイイ(笑)。
 
闇社会を仕切るヤクザの組長チャン・ドンス。
ある日、組員の申し出を断って自ら車を運転していたところ、追突される。
すぐに降りてきて詫びる相手をそのまま帰そうとすると、
その相手がいきなりドンスに襲いかかり、刃物で何箇所も刺される。
普通の人間ならとっくに命を奪われていただろうが、
只者ではないドンスは、相手の刃物を奪って逆に切りつける。
ドンスにとどめを刺せないまま逃げる犯人。
 
ヤクザの親分が刺されたなんて、恥もいいところ。
重傷を負ったドンスだったが、すぐに組員を集めて犯人探しに乗り出す。
 
一方、規律を乱してばかりの一匹狼の刑事チョン・テソクは、
ここ数カ月の間、1週間から10日おきに起きている殺人事件に目をつける。
上司や同僚らはそれぞれを単独事件と見ているが、
テソクはサイコパスによる連続殺人事件だと考えている。
いくらそう訴えようとも耳を貸そうとしない上司らに怒りを覚える。
 
そんな折、ドンスが刺されたと聞いたテソクは、ドンスのもとへ。
事情をほぼ語ろうとしないドンスに、
「おまえを刺した犯人は、ただの野郎じゃない。連続殺人犯だ」と告げる。
それを聞いたドンスは、犯人を捕まえるために手を組もうとテソクに言い……。
 
これを観る少し前に、刑事とヤクザが組んで事件を解決する小説を読んだところ。
どちらも起きている事件はえげつないのですけれど、
刑事とヤクザの掛け合いがコミカルで痛快。笑ってしまう。
 
マ・ドンソクの「めっちゃ強いのに照れくさそうな顔」、とても惹かれます。
ヤクザを肯定する気はまったくないのですが、
こんな親分だったらついて行きたくなる人も多いだろうなぁ。
 
もう1回観に行ってもいいぐらい気に入りました。
まぁ1回でやめとくけど。I Love マ・ドンソク。
シネマート心斎橋の空席をぜひご覧ください♪

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