夜な夜なシネマ

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『ライド・ライク・ア・ガール』

2020年08月06日 | 映画(ら行)
『ライド・ライク・ア・ガール』(原題:Ride Like A Girl)
監督:レイチェル・グリフィス
出演:テリーサ・パーマー,サム・ニール,サリヴァン・ステイプルトン,
   スティーヴィー・ペイン,ジェネヴィーヴ・モリス,マグダ・ズバンスキー他
 
大阪ステーションシティシネマにて。
 
これも実話が基。この手の話は鉄板、普通に誰にでもオススメできます。
女優のレイチェル・グリフィスの初監督作品とのこと。
 
ミシェル・ペインは10人きょうだいの末娘。
競馬一家に生まれ、母親はミシェルが幼い頃に亡くなったから、
父親パディが男手ひとつで子どもたちを育ててきた。
パディの指導のもと、兄姉ほぼ全員が騎手となっている。
 
ミシェルも早く騎手になりたくてたまらないが、
あるとき、姉のブリジットが落馬して死亡。
その日以来、パディはミシェルが騎手になることを阻もうとする。
 
家を飛び出したミシェルは自力で出場機会をもぎ取る。
勝利を収めたときには嬉しくて実家に電話をするが、
パディの態度は頑なで話もしてくれない。
 
そんな折、またしても男性を押しのけて1等になったミシェルが
ゴール直後に馬から投げ出され、頭蓋骨を折る。
脳に傷を負い、再起は不能と思われていたが……。
 
競馬好きの方ならご存知なのでしょう、
オーストラリアでもっとも栄誉あるレース“メルボルン・カップ”。
そのレース史上、女性で初めて勝利した騎手がミシェルです。
 
競馬の世界は男社会。女性が騎手になるのは大変なこと。
体力がないから無理だなんて言われても、勝つのに必要なのは体力だけじゃないと言い切ります。
コースを読む力、馬と心を通わせる力。そして、彼女の勢い。
 
兄姉のうち、ダウン症の兄スティーヴィーを本人が演じています。
彼の馬と心を通わせる力がまたすごくて、調教師として優れた人であるよう。
スクリーンでご覧ください。

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