夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『思い、思われ、ふり、ふられ』

2020年08月17日 | 映画(あ行)
『思い、思われ、ふり、ふられ』
監督:三木孝浩
出演:浜辺美波,北村匠海,福本莉子,赤楚衛二,上村海成,三船海斗,古川雄輝,戸田菜穂他
 
前述の『弱虫ペダル』とハシゴ。
同じくTOHOシネマズ伊丹にて、この日が封切りでした。
 
三木孝浩監督もやはり若手を起用した青春もの、特にラブストーリーがお得意。
毎度たいして代わり映えせんからもうええがなと思いつつ観てしまう。
いつまで経ってもキュンキュンするのは大事なことですよね(笑)。
 
原作は『別冊マーガレット』に連載されていた咲坂伊緒の少女漫画だそうで。
月刊漫画誌を読まなくなってから何十年も経ちますが、
こうして映画化された作品を観ると、私は「読んでいなくても別マ派」らしい。
 
同じマンションに住み同じ高校に通う朱里(浜辺美波)と由奈(福本莉子)は大の仲良し。
社交的な朱里に対して由奈は内向的と性格は真逆だが、
引っ越してきたばかりの朱里をたまたま由奈が助けたのがきっかけ。
 
ある日、マンションのエレベーターで見かけた男子のことが気になると、
由奈が朱里に打ち明ける。まるで自分の理想の王子様のようだったと。
放課後、朱里の部屋に遊びに行った由奈はびっくり、
玄関で自分を出迎えてくれたのがその王子様だったから。
 
彼は理央(北村匠海)。朱里の弟だと聞き、てっきり二卵性双生児かと思ったら、
親同士の再婚で姉弟になったのだという。
朱里と理央は中学時代の同級生で、理央が朱里に告白しようとした矢先、
親の再婚を知らされたため、理央は朱里にコクれないまま今に至ると。
理央からそんな事情を聞かされ、理央への自分の想いをひた隠しにする由奈。
 
一方、由奈の幼なじみである和臣(赤楚衛二)は、由奈を通じて朱里と知り合う。
常に家族に気を遣って生活している朱里は、
優しくて飾らない和臣といるときに自然と笑顔になれることに気づくのだが……。
 
驚きました。以下、ものすごいネタバレですので、
何も知らずにご覧になりたい方は読まないでください。
 
この流れだと、絶対朱里と理央がくっつくパターンでしょ。
予告編では理央が朱里にいきなりキスするシーンが流れていたし。
なのにこのふたりがくっつかないなんて。マジか!(笑)
 
想い合っているのにこんな事情で一緒になれないなんてのとも違うんです。
由奈から告白されて一旦はふった理央だけど、
すったもんだがあったのち、今度は由奈のことが気になって仕方なくなる。
朱里は朱里で和臣のことが好きになる。
そしてなんと最後はしっかり理央と由奈、朱里と和臣というカップルができあがるのです。
万事めでたしめでたし。
 
ダブル主演のふたりがくっつくほうが面白いのにと思ったけれど、
由奈も和臣もいい子いい奴のおかげで不満は無し。
最後はダブル主演どころかカルテット主演みたいになってます(笑)。
これは、無理のない恋愛よりも手近なところで好きになれる人をいうことなんでしょうか!?(^^;
 
劇中に登場する映画について。
理央と和臣が初めて挨拶を交わすエレベーターホールでの会話。
理央「何借りてきたの?」和臣「マッドマックス」理央「の?」
ふたり声を合わせて「怒りのデスロード!」。
和臣が朱里に薦める映画は『アバウト・タイム 愛おしい時間について』(2013)。
親にDVDをすべて棄てられた和臣に朱里が贈るのもこれです。
どちらも、私も大好きな作品。前者は劇場で観るに限りますけれども。
 
あと、私はやっぱりofficial髭男dismが大好きです♪

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