夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『糸』

2020年08月14日 | 映画(あ行)
『糸』
監督:瀬々敬久
出演:菅田将暉,小松菜奈,榮倉奈々,斎藤工,山本美月,倍賞美津子,成田凌,二階堂ふみ,
   高杉真宙,馬場ふみか,永島敏行,竹原ピストル,松重豊,田中美佐子,山口紗弥加他
 
本公開は来週末。特別先行上映を観ました。
8月12日のみの限定先行上映で、一昨日の私はたまたま仕事が休み。
109シネマズ大阪エキスポシティにて朝イチの回を。
 
中島みゆきの『糸』をモチーフに瀬々敬久監督が映画化。
この曲は中島みゆきの35枚目のシングル曲で、1998(平成10)年リリースとのこと。
私が中島みゆきをよく聴いていたのはもっと昔のことで、
実はこの曲のことも数年前に招かれた結婚式で聴くまではよく知りませんでした。
そもそも友人知人の結婚式ラッシュなんて何十年も前に終了していて、
もう披露宴に呼ばれることはないだろうと思っていた数年前、
なぜか1カ月に3組の披露宴に出席することに。当然ずっと年下の友人の式です。
そのうち2組が宴でこの曲を用いていて、へ〜っ。確かに良い曲。
 
平成元年に北海道で生まれた高橋漣(菅田将暉)と園田葵(小松菜奈)。
13歳のとき、花火大会で出会ったふたりは恋に落ちる。
 
ある日、葵が義父に虐待されていることを知った漣は、
彼女を連れ出して駆け落ちを図るが、行くあてがあるわけでもなく、
翌日警察に保護され、そのまま離れ離れに。
いつのまにか葵は母親(山口紗弥加)と共に北海道を去っていた。
 
それから8年が経過。
中学生の頃はサッカー選手になることを夢見ていた漣は、地元のチーズ工房に就職。
葵からもらったミサンガ代わりの紐を捨てられないまま。
いつも何かに怒っているかのような漣を工房の先輩である桐野香(榮倉奈々)が茶化す。
 
そんな折、親友の竹原直樹(成田凌)が、中学時代から交際していた後藤弓(馬場ふみか)と結婚することに。
披露宴がおこなわれる東京に向かった漣は、そこで葵と再会して……。
 
「縦の糸はあなた、横の糸は私、逢うべき糸に出逢えることを人は仕合わせと呼びます」。
13歳の初恋、21歳で再会、30歳になったふたり。
現実にはこんなに上手くはいかないもんでしょうが(笑)、
最初に再会したときにはそれぞれ相手がいたり事情があったり。
でも時を経るうちにお互いのパートナーはいなくなって、
逢うべきタイミングでまた再会を果たして初恋が成就する。
ケッとか思いつつも、泣きますよねぇ。(^^;
 
物語の中では小松菜奈と斎藤工がつきあっている設定で、
現実世界で菅田くんと斎藤工を比べたら、大人の魅力があるほうに行っても不思議じゃないけれど、
菜奈ちゃんは菅田くんとおつきあいしているとのこと。
若者よ、おじさんに負けずにがんばれ。(^O^)
 
オリジナルの“糸”が2回、エンドロールでは菅田くんと石崎ひゅーいが歌う“糸”が流れます。
菅田&石崎版もよかった。
作品中、カラオケで“ファイト”を歌うのは榮倉奈々と成田凌。これもどちらもよかった。
ちょうどこの日は坂本九の命日だったから、“上を向いて歩こう”を思い出していました。
良い曲はいろんな人に歌い継がれてゆく。
 
「偉い人になんてならなくていいから、
泣いている人がいたら、悲しそうな人がいたら、抱きしめてあげて」。

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