雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

自然に親しむ ・ 心の花園 ( 53 )

2014-01-18 08:00:13 | 心の花園
          心の花園 ( 53 )
               自然に親しむ

自然に親しむと言っても、この寒さ厳しい折、冬山とか山スキーとでもいうのなら別ですが、野山を散策するわけにはいかないでしょう?

確かにその通りですが、近くにある公園や、少し郊外に出てみれば、厳しい季節の中にも、自然の息吹のようなものは感じられるものですよ。
心の花園も同様です。
季節の花となれば、やはりこの季節は、心の花園とて少なくなりますが、厳寒の中で、はや蕾を膨らませかけている「モクレン」などは、ちょっと良いものですよ。

「モクレン」は、漢字で書けば木蓮となりますが、その花の形が蓮(ハス)に似ていることから名付けられたものです。何でも、もともとは木蘭(モクラン)と呼ばれていたそうですが、蘭の花より蓮の花に似ているということから名前が変わったそうです。
「モクレン」というのは、春に赤紫の花を付けるもので、木の高さも3~5m程度のものを指します。
真っ白な花を付けるものもモクレンと呼ばれることが多いですが、本当はこちらは「ハクモクレン」という、近い仲間ですが別種のもので、木の高さも10~15mにもなります。

「モクレン」と「ハクモクレン」の交雑種に「サラサモクレン」というものもあります。
こちらは、両者の遺伝子を均等に引き継いだのか、木の高さは6~10mほどで、花の色も、ピンクを主体として白から紫まであるようです。
花の咲き始めるのも、「ハクモクレン」が一番早く三月上旬ぐらい、次は少し遅れて「サラサモクレン」、最後が「モクレン」で三月下旬ごろになります。

「モクレン」の原産地は中国ですが、一部の国には、原産地は日本として伝えられた経緯があって日本と紹介されている国もあるそうです。
いずれにしてもその花や木の姿は高貴な感じがあり、中国の庭園に似合う感じがしますし、日本の家庭の庭木や公園なのでも、すっきりとした存在感を見せてくれます。

「モクレン」の花言葉は、「自然への愛」です。
寒風の中で、小さいながらもくっきりと蕾を付けている「モクレン」や「ハクモクレン」の姿は、自然の愛おしさが感じられますよ。

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コメント
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