新しい年も、ようやく動き出したという感じです。
昨日がお正月休み明けの初出勤というお方も多かったようですが、折から、日本全土のほとんどに雨が降ったようで、足もとの悪い初出勤となったようです。
当地もそうですが、太平洋側の多くの地域は、久しく雨らしいものを見ていなかったので、乾燥注意報が出ている地域も多く、格好のお湿りになったことでしょう。もっとも、日本海側の広い地域では、大雪に見舞われているようで、ご苦労は大変なようです。
このように、お天気一つ取っても、わが国を小国などと表現するのは間違いのようで、それぞれの地域で大きな差があります。
これが人々の生活となりますと、さらに千差万別、ひとまとめに表現することはとても難しく、誤解を招くもとにもなります。
総じて言えば、今年は比較的穏やかな三が日であったと言えます。昨年のことを考えますと異論はないと思うのですが、個々の人にとってとなりますと、悲喜こもごも、安易な表現は人を傷つけることにもなりかねません。
それは、世界中の国々の事情についても同様のことが言えます。年末から新年にかけての十日ばかりの期間だけを切り取ってみても、大変な事故や事件に見舞われている国があり、紛争地域では、年の移り変わりなど関係なく人命が失われ続けています。
「103万円の壁」をもっと高くとかどうかとか、裏金をめぐる問題が国会の重要課題であったりとか、個人的には不満なのですが、もしかすると、とんでもなく恵まれている国で生活させていただいているのかもしれません。
『明日死ぬかのように生きなさい。永遠に生きるかのように学びなさい』
これは、インドを独立に導いたガンジーの言葉です。
わが国は、世界の中でも有数の長命国です。高齢化社会といわれ始めてから久しいのですが、その対応に国家を挙げて取り組んでいるはずですが、その将来像はどうかとなりますと、なかなか二重丸の答は見出せないようです。最近では、社会全体の足を引っ張っているようなデーターや、意見さえも見られるようになってきました。
私などもまさにその一員なのですが、口では明日にでも死んでもいいような発言はしても、永遠に生きるとまでは思わないまでも、死への準備も覚悟もありません。その一方で、学ぶこととなりますと、どうも刹那的で、すぐ理解出来る物、興味のある物にばかり目が行き、残念なから、最近では二時間ドラマや映画がまどろっこしく感じるありさまです。
ガンジーはまた、『自分と異なる考え方を受け入れられないのも、暴力の一つだ』と述べています。
年齢を重ねるに従って、記憶力は衰えるとしても、包容力や思いやりといった能力は増しているはずだと考えていました。しかし、古来「頑固オヤジ」という言葉がありますように、必ずしもそうでもないのかもしれません。
記憶力は努力しなくても衰えていきますが、包容力や思いやりといった優しさは、それなりの努力なり勉強が必要だということを心する必要がありそうです。
新年にあたって、「明日死ぬ覚悟」は難しそうですが、「永遠に生きるように学ぶこと」は、レベルさえ気にしなければ可能なような気がします。
今年の目標の一つにしたいと思っています。
いつも勉強させていただいております。
ご体調はすっかりよろしいのでしょうか。
厳寒に向かう折から、くれぐれもご自愛くださいますように。