雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

アオサギ ただ一羽

2019-02-06 20:19:17 | 日々これ好日
        『 アオサギ ただ一羽 』

     近くの池 
     水を抜いていて ほんの少しずつ 水たまりがあるだけ
     アオサギが たった一羽
     餌を求めているのか 仲間を待っているのか じっとしている
     時々 何歩か歩くが すぐ立ち止まって すっと首を伸ばし 何かを見ている
     夕暮れ近く まだじっとしている
     見ている自分も どうかしている とは思うが・・・

                        ☆☆☆ 
     
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダイコンのような人 チクワのような人

2019-02-06 08:06:59 | 私の好きなフレーズ
   『 ダイコンのような人物がおり、チクワのような人物がいます。 』


ご承知のように、「おでん」の材料には、味を供給していくものと吸収していくものがあります。「チクワ」は供給する方の代表であり、「ダイコン」は吸収する方の代表といえます。
さて、私たちの日常生活においても、ダイコンのような人物がおり、チクワのような人物がいます。
長年の努力が実って社会に認められるような人物はダイコン的な人物だと思われますし、コツコツと己の才能の範囲で努力を続け、平凡に老いて行く人物はチクワに似ているような気もします。
「ダイコン」の人気が高いのは当然としても、最後まで鍋の底に残されることが多い「チクワ」も、これなくして「おでん」の風味が成り立たないということも忘れてはならないように思うのです。


                      ( 「小さな小さな物語」第四部 No.221 より )                 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする