雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

大荒れの天気

2019-06-15 18:21:16 | 日々これ好日
        『 大荒れの天気 』

     大荒れの天気
     一時は日差しもあったが 一日中風が強く
     雨もかなり降った 雷までも
     当地は 今夜もまだ少し降りそうだが
     東日本などは これからまだ激しくなりそうなので
     くれぐれもご注意を
     ところで 当地は まだ梅雨入りしていないが
     どうなっているのかな ?? 

                     ☆☆☆
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どういう心算ですか

2019-06-15 08:06:42 | 麗しの枕草子物語
     麗しの枕草子物語  
               どういう心算ですか

全く男というものは、ねぇ・・・。
「どうも気にいらない嫌な女だ」と思っていても、面と向かった時には、さんざん心にもないことを言い並べて、女をその気にさせてしまうのですから、男なんて油断も隙もあったものではないですわ。

まして、情が濃やかなどと世間で評判の男ともなれば、相手の女に「これはお世辞だ」などとは絶対に感じさせないものですよ。
実は、こちらの女のことはあちらの女に話し、あちらの女のことはこちらの女に話しているのに、その巧みな手管に騙されて、「これだけあの女の悪口を話してくれるのだから、思われているのは私だけなんだ」なんてね、簡単に思い込まされてしまうんですよ。
中には、特別な後ろ盾を持たない弱い立場の宮仕えの女房などを誘惑しておいて、いざ身重になると、まったく知らん顔をしている男さえいるんですよ。どういう心算なんでしょう。

ですからね、私は、少しぐらい愛してくれる男に巡りあっても、「どうせ多情な男だろう」と思うことにしているんですよ。
「ええっ、私に限っては男の本心ですかぁ・・・、さて・・・」


(第百十九段・恥づかしきもの、より)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする