枕草子 第二百三十九段 ないがしろなるもの
ないがしろなるもの。
女官どもの髪上げ姿。
唐絵の革の帯のうしろ。
聖のふるまひ。
いい加減なもの。
下級の女官たちは、礼装は厳格でなければならないが、身分柄上等の物は使えず、安物の飾り櫛などをやたら付けている姿。
唐絵にみる皮帯の使われ方のいい加減なこと。
聖のふるまい。
短い章段ですが、なかなか分かりにくい部分があります。
「唐絵・・・」の部分ですが、どうやら主役は皮帯のようです。皮帯は、正面前面部分に金や玉で美しく飾られているが、唐絵に描かれている人物像では、正面部分は上着や袂に隠れて見えず、背面の何の装飾もない部分だけが見えている。従って、唐絵の中の皮帯の働きはいい加減なものだということらしい。
少納言さまらしい観察だといえば、確かにその通りなのですが。
「聖のふるまい」というのも分かりにくいのですが、行者や高野聖のふるまいが、一般人の目を気にしない気ままなものに見えることを指しているらしいです。
ないがしろなるもの。
女官どもの髪上げ姿。
唐絵の革の帯のうしろ。
聖のふるまひ。
いい加減なもの。
下級の女官たちは、礼装は厳格でなければならないが、身分柄上等の物は使えず、安物の飾り櫛などをやたら付けている姿。
唐絵にみる皮帯の使われ方のいい加減なこと。
聖のふるまい。
短い章段ですが、なかなか分かりにくい部分があります。
「唐絵・・・」の部分ですが、どうやら主役は皮帯のようです。皮帯は、正面前面部分に金や玉で美しく飾られているが、唐絵に描かれている人物像では、正面部分は上着や袂に隠れて見えず、背面の何の装飾もない部分だけが見えている。従って、唐絵の中の皮帯の働きはいい加減なものだということらしい。
少納言さまらしい観察だといえば、確かにその通りなのですが。
「聖のふるまい」というのも分かりにくいのですが、行者や高野聖のふるまいが、一般人の目を気にしない気ままなものに見えることを指しているらしいです。
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