雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

大荒れ

2019-08-23 19:07:57 | 日々これ好日
        『 大荒れ 』

     台風一過とは程遠く
     各地で 雷を伴った集中豪雨と 大荒れの天候
     隣国との関係も大荒れ しばらくは改善は望み薄の上
     互いの 嫌な部分を さらけ出してしまった可能性もある
     わが国の自然環境も 隣国との位置関係も
     どうすることもできないだけに 
     たとえ及ばずとも 自力での努力が重要といえる

                      ☆☆☆
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やや影寒し

2019-08-23 08:15:01 | 新古今和歌集を楽しむ
     秋更けぬ 鳴けや霜夜の きりぎりす
                やや影寒し 蓬生の月 
      


                    作者 太上天皇

( No.517  巻第五 秋歌下 )
            あきふけぬ なけやしもよの きりぎりす
                        ややかげさむし よもぎふのつき 



* 作者 太上天皇(ダイジョウテンノウ)は、後鳥羽院を指す。( 1180 - 1239 )享年六十歳。

* 歌意は、「 秋が深くなってしまった 鳴くがよい 霜降る夜のこおろぎよ 少し光も寒く感じられる 荒れ果てて蓬が茂る庭の月も 」 天皇から上皇となり、自ら政に携わり、天下の騒乱の中心にあったと思われる後鳥羽院であっても、歌人としての一面も持ち合わせていたのだろうと思わせる和歌のように思われる。

* 後鳥羽院は、『新古今和歌集』の編纂を命じた人物である。同時に、源平の激しい争いの時代であり、公家政治から武家政治へと移り行く時代であり、それは古代から中世への移行時期とも表現できる時代を、そのまんまん中でもがき苦しんだ人物といえるのではないだろうか。

* 後鳥羽院は、高倉天皇の第四皇子として誕生した。後白河天皇の孫でもある。
1183年7月、木曽義仲の軍勢が京都に迫ると、平家一門は安徳天皇と三種の神器を奉じて西国へと逃れた。
当時の朝廷は後白河法皇が握っており、平氏政権との対処方法に朝廷勢力の混乱もあったが、結局、安徳天皇と三種の神器を見限って、安徳天皇の義弟にあたる後鳥羽院(尊成親王)を即位させた。親王はまだ四歳であった。
安徳天皇が、僅か八歳で平家一門と共に壇ノ浦に身を投じたのは、1185年4月の事であり、この間は天皇が二人いたことになる。また、後鳥羽天皇の即位は、神器なき即位として後々も負い目となったようである。

* 後鳥羽天皇が誕生しても、四歳の幼帝に政務が取れるはずもなく、引き続き後白河法皇が朝廷の実権を掌握していた。1192年に後白河法皇が崩御した後も、関白九条兼実が朝廷を牛耳った。
1198年、後鳥羽院は土御門天皇に譲位した後は、1221年までの三代の天皇の二十三年間、上皇とし院政を敷いて実権を握った。
長期間にわたって朝廷の頂点にあり続けたが、それは、鎌倉武家政権との軋轢の連続であったのだろう。
しかし、その厳しい世相の中で、新古今調と呼ばれることになる和歌の一時代に貢献したことは特筆すべきである。

* 1221年(承久三年)5月、後鳥羽院は時の執権北条義時追討の院宣を発して挙兵した。承久の乱の勃発である。
だが、両陣営の戦力の差はあまりに大きく、わずか二ヶ月で後鳥羽院側は完敗した。この戦乱は、結局武家政権を定着させることになったとされる。
敗れた後鳥羽院は隠岐の島に流され、朝廷方は壊滅状態にまで打撃を受けた。後鳥羽院は、配流される直前に出家して法王となり、帰京を願い続けたが実現することなく、1239年2月に隠岐において崩御した。

* 最後に、筆者の好きな和歌を挙げさせていただく。
   『 われこそは 新島守よ 隠岐の海の 
                あらき波かぜ 心してふけ 』


     ☆   ☆   ☆
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

祝 優勝 準優勝

2019-08-22 19:27:15 | 日々これ好日
        『 祝 優勝 準優勝 』

     夏の甲子園 履正社が見事優勝
     決勝戦らしい 見ごたえのある試合だった
     今大会屈指の投手を打ち崩した 履正社打線は見事だった
     どの試合でも 勝者と敗者が生まれるのが 厳しい現実だが
     優勝 準優勝の両校に 限りない拍手を送りたい

                     ☆☆☆
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クロネコ くーん!

2019-08-21 19:19:28 | 日々これ好日
        『 クロネコ くーん! 』

     わが家に居付いてくれた クロネコ君
     熱中症になりそうなので 暑い盛りは家に入れていたが
     今日は 朝の食事のあと 出掛けたまま帰って来ない
     昼過ぎには必ず食事をしているが それにも帰って来ず
     夕方になっても帰って来ないので 心当たりを捜すも見当たらず
     熱中症で倒れていないかと心配していると 
     隣家の屋根の上に 何食わぬ顔で姿を現した
     まったく もう・・・ 
     こちらが 熱中症になりそう

                       ☆☆☆
 
     
     
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

前評判通り

2019-08-20 19:08:40 | 日々これ好日
        『 前評判通り 』

     高校野球準決勝
     わが県代表は 残念ながら負けてしまった
     しかし 粘り強い戦いでここまで勝ち上がってくれた
     決勝戦に残った二チームは 共に前評判が高かったチームだ
     がっぷり四つの 堂々たる決勝戦を期待したい

                       ☆☆☆ 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

激動の昭和

2019-08-19 20:42:16 | 日々これ好日
       『 激動の昭和 』

     初代宮内庁長官が残していた文書が 明らかになった
     昭和天皇とのやりとりが 詳細に記されているそうだ
     絶対君主的な天皇から 象徴天皇への 大変化
     それ以上に 苦難と変化を強いられた国民の 昭和二十年代という時代
     昭和史を学ぶ上での 超一級の資料と評価する人も
     ただ 昭和の時代を総括するのは まだ 生々しすぎる気がする

                         ☆☆☆
      
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベストフォー

2019-08-18 18:39:41 | 日々これ好日
        『 ベストフォー 』

     高校野球は ベストフォーの 
     最後の席を廻って 今 熱戦を繰り広げている
     わが県代表は 見事ベストフォー入りして 楽しませてくれている
     休みを挟みながら 大会もあと二日
     例年 決勝戦の頃には 空が少し高くなり 秋をほんの少し感じさせる
     さて 栄冠は何処に お天気は如何に

                         ☆☆☆
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お盆を過ぎて

2019-08-17 18:20:32 | 日々これ好日
        『 お盆を過ぎて 』

     当地あたりでは お盆が過ぎると 
     日中は厳しくとも 朝夕は少し楽になる といわれる
     それを信じたわけでもないが
     夕方 日陰を求めて 庭作業を少々
     何の何の 今年の暑さは そんなやわなものではないようだ
     あとしばらく 熱中症には くれぐれもご注意を

                     ☆☆☆
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暑い盛りに立秋がある

2019-08-17 08:25:29 | 私の好きなフレーズ
   『 暑い盛りに「立秋」があり、最も寒い頃に「立春」がある。 』


暑い盛りに「立秋」があり、最も寒い頃に「立春」がある。
確かに、こんな二十四節気など、生活の指針としては何の役にも立たないという意見もあるのかもしれません。
大声で叫びたくなるほどの暑さの中で「立秋」を迎え、虫の生態など全く関心がないのに「啓蟄」には虫が出てくる季節なんだとふと思い、露になど久しく触れていないけれど「白露」に季節を感じようと、ほんの少し思って見たり・・・。
一年に数秒の狂いさえ発生させない時計を持ち、正確すぎるほどの乗り物や会社や学校の時間に包みこまれて生活する私たちには、何とも実感とずれのある二十四節気のような存在も、案外必要な気もするのですが。


                  ( 「小さな小さな物語」第八部 No.427 より )
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都五山の送り火

2019-08-16 19:26:38 | 日々これ好日
        『 生活パターンの研究 』

     台風10号は なお北海道などで 影響が心配されるが
     京都は 天候が回復 無事五山の送り火が実施される
     厳しい暑さの中 空を焦がす送り火は 
     信仰心はともかく 一つの区切りを 与えてくれるように思う
     間もなく点火が始まるのを テレビで見させていただこう

                        ☆☆☆
     
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする