毎月の営みは同じようにされているが4月だけはオオダイシサン(大大師さん)と親しみを込めてお念仏を唱える長安寺一心寺の大師講。
その月は釜で炊いたイロゴハンを食べていた。
コンニャク、ニンジン、シイタケにオアゲサンを細かく刻んで醤油で味付けした。
アジゴハンとも呼んでいたイロゴハンは5月、6月はタケノコの具材も入れて炊いたという。
その大釜は今でも蔵に残っている。
昼はお寿司で夜は巻き寿司。
大きな釜では煮物も炊いていた。
かつてはおばあさんが隣村の八条町まで出かけて、お参りやと言ってお米を集めていたそうだ。
それを炊いて作ったイロゴハンだったと云う。
一心寺の本尊は十一面観音立像、両脇には弘法大師坐像と行基さんと思われる座像が安置されている。
蔵に残された箱には「安政二(1855)霜月調 行基講中 御膳弐式組入」の文字がある。
それには寄進された人のものと思われる名もある。
そこには器がなかったが、同寺では大師講と行基講があったと推測される御膳の箱だ。
それはともかく毎月21日はお大師さんの日。
四日前にはここで観音さんのお勤めをされていた大師講の人たち。
この夜も家で食事を済ませてやってきた。
ローソクは観音さんの日に灯した残りの半分を使う。
一本のローソクは2日間に亘って燈されるのだ。
お供えは洗い米にサツマイモとニンジンになった。
今夜の営みは5人。後を継ぐ若い人も入ってくれたと嬉しそうに話す講中。
木魚と鉦を叩く導師に拍子木を打つ講中は10巻の般若心経を唱える。
キンを叩いて1巻終えるごとに頭を下げる。
その回数を数えるのは導師の数珠。
数取りのお数珠である。
「ありがたや ありがたや たかのやまの・・・」に混じってカチ、カチ音の拍子木を打つ音が頭に残る。止まってもしばらくは消えない音である。
光明真言も10回唱える。
このときも木魚と拍子木で調子をとる。
「なむあみだぶ なむあみだぶつー・・・ 十一面観音、馬頭観音、千手観音・・・・観音菩薩さま・・なむあみだぶつ なむだいしへんじょうそん」と念仏を唱えた。
お勤めはローソクの火が消えるまで続けられる。
(H23.10.21 EOS40D撮影)
その月は釜で炊いたイロゴハンを食べていた。
コンニャク、ニンジン、シイタケにオアゲサンを細かく刻んで醤油で味付けした。
アジゴハンとも呼んでいたイロゴハンは5月、6月はタケノコの具材も入れて炊いたという。
その大釜は今でも蔵に残っている。
昼はお寿司で夜は巻き寿司。
大きな釜では煮物も炊いていた。
かつてはおばあさんが隣村の八条町まで出かけて、お参りやと言ってお米を集めていたそうだ。
それを炊いて作ったイロゴハンだったと云う。
一心寺の本尊は十一面観音立像、両脇には弘法大師坐像と行基さんと思われる座像が安置されている。
蔵に残された箱には「安政二(1855)霜月調 行基講中 御膳弐式組入」の文字がある。
それには寄進された人のものと思われる名もある。
そこには器がなかったが、同寺では大師講と行基講があったと推測される御膳の箱だ。
それはともかく毎月21日はお大師さんの日。
四日前にはここで観音さんのお勤めをされていた大師講の人たち。
この夜も家で食事を済ませてやってきた。
ローソクは観音さんの日に灯した残りの半分を使う。
一本のローソクは2日間に亘って燈されるのだ。
お供えは洗い米にサツマイモとニンジンになった。
今夜の営みは5人。後を継ぐ若い人も入ってくれたと嬉しそうに話す講中。
木魚と鉦を叩く導師に拍子木を打つ講中は10巻の般若心経を唱える。
キンを叩いて1巻終えるごとに頭を下げる。
その回数を数えるのは導師の数珠。
数取りのお数珠である。
「ありがたや ありがたや たかのやまの・・・」に混じってカチ、カチ音の拍子木を打つ音が頭に残る。止まってもしばらくは消えない音である。
光明真言も10回唱える。
このときも木魚と拍子木で調子をとる。
「なむあみだぶ なむあみだぶつー・・・ 十一面観音、馬頭観音、千手観音・・・・観音菩薩さま・・なむあみだぶつ なむだいしへんじょうそん」と念仏を唱えた。
お勤めはローソクの火が消えるまで続けられる。
(H23.10.21 EOS40D撮影)