マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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誓多林八柱神社下遷宮

2011年12月20日 08時50分33秒 | 民俗あれこれ(ゾーク事業)
手斧始めの儀式をされた奈良市誓多林の六人衆たち。

夜には氏子らも入って再び八柱神社に集まってきた。

永正11年(1514年)の創建だという八柱神社。

社殿を造営するにあたっては神さんを遷さなければならない。

いわゆるミタマウツシ(御霊遷し)をされる宮司は闇夜のなかで神事を行っていく。

祓えの儀や祝詞奏上では電燈が照らされていたが御霊を遷す際にはすべてが消燈される。

辺りは真っ暗になった。

役員が照らし出す行燈の明かりだけがときおり闇夜に動く。

白いマスクをした宮司が発する「おおーー おおーー」の声だけが聞こえる静寂のなかでの遷座の儀式。

それは下遷宮(げせんぐう)と呼ばれる儀式である。

八柱神社、三十八神社、八阪神社、宗像神社、大国神社、水神社などひとつずつ神さんが遷される。

厳かな情景となった誓多林。

静寂のなかで遷座の儀が営まれる。

神さんが遷されたあとは再び電燈が点けられた。

そして玉垣に入っていった氏子たち。

ライトはあるもののやはり暗闇だ。



これもまた厳かに献饌される。

玉串奉奠で終えた下遷宮の儀式。

本殿はここで塗り替えられるのだが、小型になる七つの末社はオーコで担がれて工房に持ち帰るそうだ。

半年後の上遷宮が営まれるまでは仮の宮に遷された。

(H23.11. 3 EOS40D撮影)