26日の入行から31日の満行までの五日間に亘って融通正伝法(ゆうずうしょうでんぼう)が行われている大和郡山市稗田の常楽寺。
田中町に住む信者夫妻から「お寺の了解も得た正伝法の取材。42年ぶりに行われているので是非来ていただきたい」とお願いをされて訪れた。
本堂の仏さんには生御膳(なまごぜん)が供えられている。
ニンジン、アスパラ、カキ、ダイコンで造ったお花はランでしょうか。
ソーメンのフシを菊の花のように咲かせたものもあるが、葉っぱは本物だと作られた僧侶は話す。
中央にはダイコンの塔まである。
これらの生御膳は姿を替えて毎日供えられる。
意外と簡単だと言わるがその発想力には感動を覚える。
4日間もの行を勤めている人たちでいっぱいになった堂内。
およそ90人の人たちは行人と呼ばれる。
男性、女性の割合は半々ぐらいであろうか。
行人たちは毎朝8時からお勤めをされてきた。
これまでの3日間は僧侶のお説教(勧誡、いわゆる教義)を聞いていたと話す信者さん。
「法名(戒名)は生きている間に貰うもので、仏教徒として洗礼を受ける。いわば仏弟になるのだ」と僧侶たちが言った融通正伝法の修行。
文字通りお釈迦さんが悟られた真理である「法」を「伝える」修業の意味をもつ。
2日目はオカミソリと呼ばれるお剃刀の儀式があったそうだ。
在家の人の髪に剃刀をあてる真似事をして仏門に帰依する証しの儀式。
剃髪(ていはつ)とも呼ばれる儀式は、衆俗から脱して僧侶になるというが実際は剃らない。
3日目となったこの日はお説教を終えてから授戒道場に入る儀式がある。
一人ずつ名前を呼ばれて本堂から下る。
その際に香炉を跨いでいく足香(そっこう)。
男性は左足で、女性は右足を高く揚げて香炉を跨いでいく。
行人が向った先は隣に設営された圓頓戒(えんどんかい)道場だ。
そこは真っ暗で、僅かなローソクの光りに照らされた本尊釈迦牟菩薩、・・・文殊菩薩や四天王などの掛け図。
「なむあみだー なむあみだー」と声を揃えて念仏を唱える僧侶たち。
道場の行はおよそ1時間。
あの世となる道場で不浄を退けた行人の顔は円満の願つきとなるという。
授戒後には男性は禅定門、女性は禅定尼と呼ばれる法位を得るのである。
なお、行人たちが入っていた道場は一般の人も入道を許される。
手をすり合わせていた行人が立ち去ったあと、いかばくか温もりがある道場に入った人たちも手を合わせて念仏を唱えた。
(H23.10.29 EOS40D撮影)
田中町に住む信者夫妻から「お寺の了解も得た正伝法の取材。42年ぶりに行われているので是非来ていただきたい」とお願いをされて訪れた。
本堂の仏さんには生御膳(なまごぜん)が供えられている。
ニンジン、アスパラ、カキ、ダイコンで造ったお花はランでしょうか。
ソーメンのフシを菊の花のように咲かせたものもあるが、葉っぱは本物だと作られた僧侶は話す。
中央にはダイコンの塔まである。
これらの生御膳は姿を替えて毎日供えられる。
意外と簡単だと言わるがその発想力には感動を覚える。
4日間もの行を勤めている人たちでいっぱいになった堂内。
およそ90人の人たちは行人と呼ばれる。
男性、女性の割合は半々ぐらいであろうか。
行人たちは毎朝8時からお勤めをされてきた。
これまでの3日間は僧侶のお説教(勧誡、いわゆる教義)を聞いていたと話す信者さん。
「法名(戒名)は生きている間に貰うもので、仏教徒として洗礼を受ける。いわば仏弟になるのだ」と僧侶たちが言った融通正伝法の修行。
文字通りお釈迦さんが悟られた真理である「法」を「伝える」修業の意味をもつ。
2日目はオカミソリと呼ばれるお剃刀の儀式があったそうだ。
在家の人の髪に剃刀をあてる真似事をして仏門に帰依する証しの儀式。
剃髪(ていはつ)とも呼ばれる儀式は、衆俗から脱して僧侶になるというが実際は剃らない。
3日目となったこの日はお説教を終えてから授戒道場に入る儀式がある。
一人ずつ名前を呼ばれて本堂から下る。
その際に香炉を跨いでいく足香(そっこう)。
男性は左足で、女性は右足を高く揚げて香炉を跨いでいく。
行人が向った先は隣に設営された圓頓戒(えんどんかい)道場だ。
そこは真っ暗で、僅かなローソクの光りに照らされた本尊釈迦牟菩薩、・・・文殊菩薩や四天王などの掛け図。
「なむあみだー なむあみだー」と声を揃えて念仏を唱える僧侶たち。
道場の行はおよそ1時間。
あの世となる道場で不浄を退けた行人の顔は円満の願つきとなるという。
授戒後には男性は禅定門、女性は禅定尼と呼ばれる法位を得るのである。
なお、行人たちが入っていた道場は一般の人も入道を許される。
手をすり合わせていた行人が立ち去ったあと、いかばくか温もりがある道場に入った人たちも手を合わせて念仏を唱えた。
(H23.10.29 EOS40D撮影)