マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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額田部融通寺の如来さん

2011年12月18日 08時11分09秒 | 大和郡山市へ
額田部の檀家を巡ってきた如来さんのご回在は門を潜って融通寺に着いた。

ここでは寺住職に案内されて僧中がお墓に入っていく。

如来さんも入っていく。

墓の前に立つ如来さん担ぎと僧中。



ここでも念仏を唱えている。

お墓参りもする人がいるがそれとは関係なく進められる。

僧中は墓石に刻まれている戒名を詠みあげる。

先祖さんのお墓も参ってくれるありがたい如来さんである。



融通寺には平成15年4月に建之された良忍上人像がある。

「一人一切人 一切人一人 一行一切行 一切行一行」の文字が書かれている。

一人がみんなのために、みんなが一人のために念仏を唱えて融通しあえばすべてが往生できるという偈文である。

念仏を勧める鉦を叩いて諸国を歩いたという開祖の上人の姿だ。

大通上人の前に立つ僧侶たち。

ここでは天高く天得如来さんを掲げて念仏を唱える。



融通念仏は良忍上人以降において度々衰退したという。

江戸時代に融通念仏宗を再興した大通上人(墓)を湛えて掲げる如来さん。

それを見守る檀家役員は6人が揃って会食となる。

それとは関係なく僧侶たちは本堂に上がった。

位牌を並べた祭壇、そして本尊へと掲げられた。

(H23.10.31 EOS40D撮影)