マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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重乃井の釜あげうどん

2012年07月15日 08時04分08秒 | 食事が主な周辺をお散歩
何年振りなるのだろうか、重乃井の釜あげうどん。

子どもたちが高校生になるまで行っていたかも知れない。

ちっちゃなときから食べていた重乃井の釜あげうどん。

「うどんは他の店では食べない。ここだけや」と云っていた。

最初に行ったのは何時だろうか。

思い出せないくらいの昔だ。

今の店ではなくて・・・。

平成7年に東大寺二月堂のお水取りに行ったことがある。

それが初めて見るお松明だった。

小雨が降りしきる日だった。

参拝者は傘をさしていた。

鐘楼が打たれて鐘の音とともに松明がゆく。

当時はビデオで収録していた。

今でも変わらないその映像。

松明がお堂の回廊を通るたびにストロボが閃光する。

堂内では練行衆が履くサシカケの音がする。

ぐるぐると回される松明にどよめきが聞こえる。

そんな情景を見てきた帰り道に寄ったのが重乃井だった。

ここはどうして知ったのか。

何かの奈良の本だったと思うと話すかーさん。

そういえばそうかも知れない。

それから何度も出かけた重乃井の店。

巨人軍の宮崎キャンプ地がある重乃井本店は宮崎県。

そのときに撮られたとされる重乃井店を訪れた川上監督や長島さんの写真もあったが、王さんの姿はどうだったか記憶にない。

今は大リーグに行ってしまった松井秀喜選手も掲示されていた。

読売ジャイアンツに入団した直後とすれば平成5年(1993)であろうか、若いころの写真があったことは覚えている。

当主や奥さんとともに映っていた写真を眺めていたことを思い出す。

子どもが小学校時代から行っていたので、それから随分と歳がいったものだが・・・。

手打ちうどんは腰があるようで、ないような不揃いの麺。

注文を受けてから茹でるうどん麺だけに時間がかかる。



であるが、出汁がとにかく美味いのだ。

利尻昆布、カツオ、宮崎産シイタケで旨味を引き出す。

揚げ玉は油っぽくない上品さ。

これが一つの味の決め手。

新しい店に移ってからは巨人軍の写真は消えた。

映像は消えたが、味はそのままだ。



サイドメニューのお稲荷さん、ちらし寿司は120円。

平日ならこれがサービス品でついてくる釜あげうどんは600円。

おどろくべき価格と味だが、たよりないからいつも700円の「大(1.5玉)」を注文する。

かつて試しにということできつねうどんや天ぷらうどんを注文したことがあったが、やっぱり釜あげうどん。

うどん麺は同じだが、まったく違う代物。

10年ぶりに食べたけど麺は柔らかめになったのでは、と思った。

そういえば一度だけ持ち帰り釜あげうどんを買ったことがある。

お家で食べても美味しい重乃井の釜あげうどん。

出汁が決めてだと思った。

重乃井のことを書いていたら、「初次郎」のうどんも食べたくなった。

ところが、お店はとうに店終いしたようだ。

(H24. 5. 6 SB932SH撮影)