初庚申の歴史を刻む「ホソナワ」が山添村のとある大字に住む男性宅で残されていた。
男性は毎年の初庚申の日にホソナワを作って「コワシ」を供えるという。
コワシは甘い焼き菓子。
オカキかアラレのようにも思えるゴガシであろう。
「ホソナワ」と呼ぶのは結った細い縄のことだ。
初庚申の前夜のこと。
「カノエザルの庚申さんが居てる」と思われる場所にそれらを供えるという。
翌日の朝は前夜に供えたホソナワを丸太に巻きつける。
「そんなんをしてるんや」と屋根裏に納めてあった丸太を拝見した。
ホソナワの数はおよそ120本。
毎年されているホソナワの本数は増え続けて120年。
家の歴史を刻む本数である。
かつては囲炉裏がある部屋の棟木にしていたという。
家屋を造り替えたときに使えなくなるからと大工さんが取りだしてくれた。
それを外して丸太に一本ずつ括り替えた。
棟木よりも小さくなったので余分なホソナワは短くした。
黒っぽく見える部分はかつてあった囲炉裏の煤が付いたのであろう。
最近のホソナワには日付けを書いた札を付けている。
先代の何代前になるか判らないが家を建てたのはそれ以前だったという。
いつからしていたのか判らない。
「なんでこんなことをするのか、どういう意味があるのか先祖さんから教えてもらってないので判らない」と語る。
(H24. 5. 7 EOS40D撮影)
男性は毎年の初庚申の日にホソナワを作って「コワシ」を供えるという。
コワシは甘い焼き菓子。
オカキかアラレのようにも思えるゴガシであろう。
「ホソナワ」と呼ぶのは結った細い縄のことだ。
初庚申の前夜のこと。
「カノエザルの庚申さんが居てる」と思われる場所にそれらを供えるという。
翌日の朝は前夜に供えたホソナワを丸太に巻きつける。
「そんなんをしてるんや」と屋根裏に納めてあった丸太を拝見した。
ホソナワの数はおよそ120本。
毎年されているホソナワの本数は増え続けて120年。
家の歴史を刻む本数である。
かつては囲炉裏がある部屋の棟木にしていたという。
家屋を造り替えたときに使えなくなるからと大工さんが取りだしてくれた。
それを外して丸太に一本ずつ括り替えた。
棟木よりも小さくなったので余分なホソナワは短くした。
黒っぽく見える部分はかつてあった囲炉裏の煤が付いたのであろう。
最近のホソナワには日付けを書いた札を付けている。
先代の何代前になるか判らないが家を建てたのはそれ以前だったという。
いつからしていたのか判らない。
「なんでこんなことをするのか、どういう意味があるのか先祖さんから教えてもらってないので判らない」と語る。
(H24. 5. 7 EOS40D撮影)