マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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藤井の節分の魔除け

2014年07月25日 07時18分10秒 | 天理市へ
節分の前夜に立てたというヒイラギイワシ。

天理市藤井町に住むN家で拝見した。

ヒイラギには棘がある。

鬼の目を刺すとされる。

イワシは臭いから鬼が近寄らないという考えから門屋、玄関、納屋など戸口に掲げて鬼封じする魔除けのまじないである。

旧家では、ごく普通に見られる風習である。

立ち寄った天理市藤井町の民家でもそうされていたのである。

ご夫人の話しによればヒイラギイワシは2日の夜に刺して飾ったと云う。

イワシは焼きイワシの頭だけだ。

胴体の身は食べたのかどうか聞きそびれたが、3日はフクマメを神棚に供えたと話す。

その日の夕方は、氏神さんの三十八神社に出かけた。

一合枡に盛ったフクマメを持っていった。

家族の人数分のフクマメは拝殿に撒いた。

「オニワウチ フクワウチ」と云いながら撒いたと云う。

それから歳の数を数えて、撒いたフクマメを拾って帰った。

村人それぞれがやってきて、同じようにそうしていると話す。

家に戻れば「オニワウチ フクワウチ」と云いながら玄関、座敷へ撒いたと云う夫人の話し。

できれば取材をお願いしたいものだ。

(H26. 2. 4 EOS40D撮影)