マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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天照皇大神社を探して

2014年09月07日 07時57分31秒 | 桜井市へ
桜井市の小夫嵩方に鎮座する天照皇大神社を探していた10日前。

2月末に祈年祭が行われると聞いていたが、真っ暗な時間帯。

10年ほど前に訪れていた天照皇大神社の景観は覚えているのだが、鎮座地までへの道のりが思い出せなかった。

諦めてこの日に再訪した小夫嵩方。

集落外れにあった。

駐車場は記憶していた場であった。

この日は誤ることなく天照皇大神社に着いた。

2月14日に降った雪がまだ残っていた。

着いたときのことだ。

すぐ近くに住む老婦人がお参りをされていた。

お供えはチクワだ。

捧げて、手を合わせてなにやら願いごとをされている。

チクワはすぐに下げて帰っていく。

婦人が云うには「たいがい参っている時間帯は朝一番だ」と話す。

行きそびれた天照皇大神社の祈年祭の件を話せば喜ぶ婦人。

下げたチクワは「あんたにあげよう」と手渡してくれた。

それはともかく拝殿廊下にハナカズラや松苗が置いてあった。



小夫天神社で祭典された御田祭のハナカズラと松苗は小夫嵩方分も作られる。

行事を終えたあと、そのハナカズラと松苗は小夫嵩方にも配られると聞いている。

この日に拝見した三谷のハナカズラと異なる造りである。

小夫嵩方は小夫の分かれの村。

隠居の村だと老婦人が話していた。

天照皇大神社の祈年祭がどうだったのか判らないが、村人に持ち帰ってもらうように置いてあったものと思われる。

平成24年4月29日に訪れた小夫嵩方の田んぼにハナカズラと松苗があった。

おそらく田植え初めのサナブリに立てたであろう。

(H26. 3. 2 EOS40D撮影)