マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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大宇陀平尾の自然観察

2016年02月04日 09時36分06秒 | 自然観察会(番外編)
平尾の「ナワシロジマイ」の在り方を拝見していた。

旦那さんも奥さんもよく存じている。

作業中に突然のごとく動きだした奥さん。

苗代作りをしていた場より数メートル離れた溝に向かう。

なにやら探す奥さん。



探し求めていたのはカワニナだ。

カワニナはヘイケボタルの食料。

幼虫時代の姿は毛虫のヘイケボタル。

虫が液を出してカワニナを溶かして食べる。

一匹のカワニナを一週間もかけて食べるヘイケボタル。

そう話す奥さんが探すホタルは見つからなかったが、溝に生息していたカワニナを探し出した。

若葉の芽が出たての「ウルイ(正式名称はオオバギボウシ)」を茹でて酢味噌で食べたい。

そう云ったのは私だ。

奈良県内で探しているが、未だ見つからない。

出たてが「ウルイ」によく似ている「ウバユリ」を「オバンノシリフキ」と呼んでいた大宇陀平尾の住民。

どういう発想でそんな名を付けたのか本人も判らないという。

そこにいっぱい自生している「ウバユリ」の芽。



それを撮らずにニョキニョキ芽が出た「ゼンマイ」を撮っていた。

見るのもいいが食べるのもいい。



ポキポキと折って収穫する。

天日干しした「ゼンマイ」は保存食。

自然の美味さを味わいたい。



その場は小さな白い花も咲いていた植物がある。

葉っぱを見れば一目瞭然の「ヤマワサビ」だ。



自生の「ヤマワサビ」は水分たっぷり。

ワサビが好む日陰の地には自然の恵みがいっぱい生えていた。

「ワサビ」はあげられんが、はびこる「ユキノシタ」を採ってくれた奥さん。

持ち帰って庭に地植えしたらしっかり根付いた。

(H27. 4.18 EOS40D撮影)