マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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入谷・栢森のコイノボリ調査

2016年02月27日 08時48分31秒 | 明日香村へ
杉葉付きのコイノボリを紹介していたFB利用者のSさんが伝える情報をアテに訪れた明日香村入谷(にゅうだに)。

入谷には大仁保神社が鎮座する。

当地を訪れたのはもう一つのワケがある。

高取町在住の知人は高取町丹生谷(にゅうだに)にも大仁保神社が鎮座すると話していた。

地名はいずれも「にゅうだに」。

神社名称も「おおにほ」である。

関係性は存知しないが、鎮座地はどのような地にあるのか知りたくて訪れた。



大字栢森よりさらに奥へ登った地が大字入谷だ。

この地が出里という橿原市在住の80歳を超えた男性は村の畑で作物を栽培していた。

気になっていたコイノボリの件を尋ねてみた。



奥地集落は10戸あまり。

「見たこともない」であった。

入谷を下った地は大字栢森。



数本のコイノボリが揚がっていた。

入谷が出里だという男性曰く昨年は5本も立っていたという栢森のコイノボリは今年が3本。



昨年は区長家で杉葉付きのコイノボリの支柱を立てていたという。

個々の家が立てるわけでなく、平成17年のころから行われるようになった栢森大字が立てているコイノボリである。

何軒かの家を訪ねてみたがみな同じように「大字で立てた」というのだ。



立てた場をみれば家の敷地ではなく畑地などである。

青空を泳ぐコイノボリだけをみておればそういうことに気がつかない。



栢森には僅かであるが小学生がいるそうだ。

過疎化になった村に子供が少しでも増えてくれれば・・という願いで立てるコイノボリは地域活性化事業である。

(H27. 4.30 EOS40D撮影)