マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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萱森の田起こし

2016年02月21日 09時57分23秒 | 民俗あれこれ(四季耕作編)
小夫嵩方より山間を南下する。

芹井・白木・中谷など大字を巡るが水張りは見られない。

ここら辺りでは小夫嵩方が一番早いという氏子総代のいう通りだ。

中谷辺りだったろうか。

杉林の向こう側で田起こし作業をしている人にであった。

ヤマザクラが咲く下の田をヤンマー製のKe-14耕運機で荒起こし。

回転するナタ爪が土を起こす。

一面の田を起こしたら機械を替える。



今度の機械は手で押すタイプ。

遠目では判り難いがどうやら畦作りのようだ。



車を停車して田に降りる。

シシ囲いをしていた土地に民家がある。

住まいはしていないようだが資料館の看板があった。

資料館の冠名は萱森住民の太夫さんの名字。

マツリごとで度々取材させてもらっているご仁だ。

近づけばまさにその通りのご主人。

「なんや、あんたやったんや」と云った。

私もそう思って田に降りたと伝える。



田起こしは一人作業。

耕運機と畦塗り機を乗り換えて作業を進める。



歩行型畦塗りをしていた機械も同じくヤンマー製。



型番はMK8・DXGの歩行型機械だ。

エンジンはGA210フィンガースタート。

右側にセットした畦塗り機械が横からも上からもパタパタと土を叩いて畦を作っていく。



午前中では終わることのない山間部の田起こし作業。

昼ご飯を食べてから再開すると話していた。

(H27. 4.26 EOS40D撮影)