この日は通所サービス施設の一日体験日(有料)。
受け入れる施設がどうなのか、自らの体験をもって可否を問う。
行先は我が家から車で数分の地にあるウエルケア悠。
この日の送迎ドライバーは施設に所属するケアマネジャーのFさん。
介護福祉士の資格をお持ちのベテラン女性だ。
お迎えは玄関で靴を履こうとしていた上り口まで。
お気に入りの靴が入らないと訴えるおふくろ。
原因は足の浮腫であるが、なんとか履いて送迎者に乗る。
施設は屋内専用のリハビリ用の履物が要る。
動きやすくて滑りにくく、であるが、極端な滑らーず具合ではつまずくことになるか靴底の構造が大事。
ところが足に合わなければなんにもならない。
付き添いできた家族さんは施設が準備したスリッパに履き替える土足厳禁の施設。
施設の案内、説明を受ける家族さん。
利用者は施設担当者が引導して既利用者が座る臨席に座らせた。
通所施設は曜日ごとに最大50人。
この日は欠席者があっていつもより少ないそうだ。
体温計、血圧測定、入浴、リハビリは午前中いっぱい。
昼食は午後12時10分。
昼食前に口を動かす体操をする。
これもリハビリ運動の一環である。
なにをするかといえば、発声練習。
大きく口を開けて「あやとりいす とりあいうえお カキのみ くわのみ かきくけこ さんかくしかく さしすせそ」を発声する。
昼食メニューを紹介されて配膳される。
おふくろの食事ほぼ完食だ。
もよおしたときにはトイレへの誘導もされる。
体験学習に来たおふくろは介護士から紹介される。
そのときに受けた“思い”は帰宅してからわかったのだが・・。
説明はまだまだある。
リハビリ作業士によるリハビリマッサージもあれば、器械を使ってリハビリ療法もある。
患者自身で決めるフリーリハビリもある。
レクリエーションにハーモニカ演奏もあれば、指先で作る手作りあれこれも。
この日はクリスマスイベントで赤帽子を被せて唄うイベントだった。
午後3時のおやつにショートケーキ。
そして、トイレ誘導。
夕方レクリエーションの歌いがあって午後4時に終わる毎回のスケジュール。
また、10月に増床した際に患者さんが調理を自立できるキッチンも作ったという。
施設担当者の願いが叶った最新の厨房施設。
患者さんが自宅に戻られても、ふらつきもなく調理ができるようにするリハビリキッチンにへェー、である。
他にも毎回に入浴する集合浴場とか、T病院にもあった機械浴などの設備も見学した。
広々とする1フロアいっぱいに介護道具を設備しているが圧迫感はない。患者さんの移動がスムーズに、そしてコケることのないような真っ平な床面。
いたり尽くせりのウエルケア悠との契約を交わす。
書類は居宅介護支援契約および居宅介護支援事業事項説明書に個人情報保護契約書も。
自筆サインして押印した。
通所の希望曜日は火曜、金曜。
正式な通所契約は医師の審査待ち。
25日には決定されるようだ。
帰宅してぐったり疲れた様子。
陽が暮れてもリビンクでうたた寝していた。
起きてからひと言呟いた。
一日体験に嫌なことがあったことから、行かない、と言い出したのだ。
入院していても状況は異なるが、意見を押し付ける男性が居た。
「テレビが見えないからそこどけ」、とキツイ口調を発する男性患者。
おふくろと同様に病院内で難儀していた患者さんもいたそうだ。
施設で紹介されているときに感じた視線。
わたしの顔を睨みつけるように見ていた女性患者。
睨みつけられることもしていないのに・・嫌な患者さんがいるから行きたくないという。
女性患者は認知症だった。
そのような患者は何人も居るそうだ。
病いに冒されているとはいえ、体験したときに睨みを利かせた女性に恐怖感を覚えたようだ。
同じ曜日に通所するなら行かないとまで宣言した。
困ったのは家族だ。
行かないとなればずっと我が家のリビングに座り続けることになる。
それが息苦しい。
おふくろといえどもずっと付き合っている時間は持ち合わせていない。
たかだか6時間であっても息苦しさから解放されたい。
通所サービス利用を拒む理由の一つがこれだ。
ただ、隣に座った通所患者のおばあさんは大阪・西淀川区からきた一番の高齢者。
97歳の女性は元気。
隣席で食事を済ませた97歳の女性の顔をみたら、ご飯粒があるとわかって、取ってあげたら喜んでくれたという。
嫌なこともあったが、喜んでくれた1件もあった体験の思い。
おふくろは家族の心中を察している。
こんな身体で申し訳ない。
家族に多大な迷惑はもうさせたくないと・・。
入院等の費用は家族が建て替えて支払っている。
建て替えた費用は、いずれ年金が入ってくる。
入れば返金するが、少しでも出費を抑えたいのが気持ちにある。
一回当たりの費用は明確だ。
回数を減らす手もあるが、我が家に居る場合ではリハビリ運動ができない。
何もしなければ目に見えて体力が落ちる。
なんとかしようと自己努力もするおふくろ。
いかせん我が家では無理がある。
専門のリハビリ療法士や作業療法士が医療として就いてもらう。
少額の費用で支援する介護認定。
そこに有難さを感じてくれればいいのだが・・。
家族に心の負担を軽減する。
そういう結論になったおふくろがOKを出したのは契約日の26日の午前中だった。
(H29.12.23 SB932SH撮影)
受け入れる施設がどうなのか、自らの体験をもって可否を問う。
行先は我が家から車で数分の地にあるウエルケア悠。
この日の送迎ドライバーは施設に所属するケアマネジャーのFさん。
介護福祉士の資格をお持ちのベテラン女性だ。
お迎えは玄関で靴を履こうとしていた上り口まで。
お気に入りの靴が入らないと訴えるおふくろ。
原因は足の浮腫であるが、なんとか履いて送迎者に乗る。
施設は屋内専用のリハビリ用の履物が要る。
動きやすくて滑りにくく、であるが、極端な滑らーず具合ではつまずくことになるか靴底の構造が大事。
ところが足に合わなければなんにもならない。
付き添いできた家族さんは施設が準備したスリッパに履き替える土足厳禁の施設。
施設の案内、説明を受ける家族さん。
利用者は施設担当者が引導して既利用者が座る臨席に座らせた。
通所施設は曜日ごとに最大50人。
この日は欠席者があっていつもより少ないそうだ。
体温計、血圧測定、入浴、リハビリは午前中いっぱい。
昼食は午後12時10分。
昼食前に口を動かす体操をする。
これもリハビリ運動の一環である。
なにをするかといえば、発声練習。
大きく口を開けて「あやとりいす とりあいうえお カキのみ くわのみ かきくけこ さんかくしかく さしすせそ」を発声する。
昼食メニューを紹介されて配膳される。
おふくろの食事ほぼ完食だ。
もよおしたときにはトイレへの誘導もされる。
体験学習に来たおふくろは介護士から紹介される。
そのときに受けた“思い”は帰宅してからわかったのだが・・。
説明はまだまだある。
リハビリ作業士によるリハビリマッサージもあれば、器械を使ってリハビリ療法もある。
患者自身で決めるフリーリハビリもある。
レクリエーションにハーモニカ演奏もあれば、指先で作る手作りあれこれも。
この日はクリスマスイベントで赤帽子を被せて唄うイベントだった。
午後3時のおやつにショートケーキ。
そして、トイレ誘導。
夕方レクリエーションの歌いがあって午後4時に終わる毎回のスケジュール。
また、10月に増床した際に患者さんが調理を自立できるキッチンも作ったという。
施設担当者の願いが叶った最新の厨房施設。
患者さんが自宅に戻られても、ふらつきもなく調理ができるようにするリハビリキッチンにへェー、である。
他にも毎回に入浴する集合浴場とか、T病院にもあった機械浴などの設備も見学した。
広々とする1フロアいっぱいに介護道具を設備しているが圧迫感はない。患者さんの移動がスムーズに、そしてコケることのないような真っ平な床面。
いたり尽くせりのウエルケア悠との契約を交わす。
書類は居宅介護支援契約および居宅介護支援事業事項説明書に個人情報保護契約書も。
自筆サインして押印した。
通所の希望曜日は火曜、金曜。
正式な通所契約は医師の審査待ち。
25日には決定されるようだ。
帰宅してぐったり疲れた様子。
陽が暮れてもリビンクでうたた寝していた。
起きてからひと言呟いた。
一日体験に嫌なことがあったことから、行かない、と言い出したのだ。
入院していても状況は異なるが、意見を押し付ける男性が居た。
「テレビが見えないからそこどけ」、とキツイ口調を発する男性患者。
おふくろと同様に病院内で難儀していた患者さんもいたそうだ。
施設で紹介されているときに感じた視線。
わたしの顔を睨みつけるように見ていた女性患者。
睨みつけられることもしていないのに・・嫌な患者さんがいるから行きたくないという。
女性患者は認知症だった。
そのような患者は何人も居るそうだ。
病いに冒されているとはいえ、体験したときに睨みを利かせた女性に恐怖感を覚えたようだ。
同じ曜日に通所するなら行かないとまで宣言した。
困ったのは家族だ。
行かないとなればずっと我が家のリビングに座り続けることになる。
それが息苦しい。
おふくろといえどもずっと付き合っている時間は持ち合わせていない。
たかだか6時間であっても息苦しさから解放されたい。
通所サービス利用を拒む理由の一つがこれだ。
ただ、隣に座った通所患者のおばあさんは大阪・西淀川区からきた一番の高齢者。
97歳の女性は元気。
隣席で食事を済ませた97歳の女性の顔をみたら、ご飯粒があるとわかって、取ってあげたら喜んでくれたという。
嫌なこともあったが、喜んでくれた1件もあった体験の思い。
おふくろは家族の心中を察している。
こんな身体で申し訳ない。
家族に多大な迷惑はもうさせたくないと・・。
入院等の費用は家族が建て替えて支払っている。
建て替えた費用は、いずれ年金が入ってくる。
入れば返金するが、少しでも出費を抑えたいのが気持ちにある。
一回当たりの費用は明確だ。
回数を減らす手もあるが、我が家に居る場合ではリハビリ運動ができない。
何もしなければ目に見えて体力が落ちる。
なんとかしようと自己努力もするおふくろ。
いかせん我が家では無理がある。
専門のリハビリ療法士や作業療法士が医療として就いてもらう。
少額の費用で支援する介護認定。
そこに有難さを感じてくれればいいのだが・・。
家族に心の負担を軽減する。
そういう結論になったおふくろがOKを出したのは契約日の26日の午前中だった。
(H29.12.23 SB932SH撮影)