マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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矢田町・矢田坐久志玉比古神社・初詣の海老・龍の綱

2019年04月26日 12時09分16秒 | 大和郡山市へ
大和郡山市外川町にある日々安全守護地蔵尊に初成り苺を供えていた様子を信号待ちに見届けて車を走らせる。

行先は矢田町に鎮座する矢田坐久志玉比古神社。

家族揃って参拝する初詣は三十数年ぶりになる。

大阪から大和郡山市に越してきた翌年の初詣に選んだ矢田坐久志玉比古神社。

正月三が日でなくたしか1月15日の小正月だったような気がする。

その後は空白期間もあったが、平成15年の1月8日に行われた正月行事の綱かけ神事の様相を見ていたことがある。

綱は3体。伊勢海老の形だと云っていた雌雄の龍を象った綱である。

詳しくは、当時勤務されていた県立民俗博物館・学芸課主幹鹿谷勲氏が調査報告された『奈良県立民俗博物館研究紀要』第23号に掲載された記事を参照されたい。

神社に到着した時間帯は午前11時。

最近になって一般参詣者も利用できる駐車場を鳥居東側に併設された。

石砂利を敷き詰めた駐車場を歩き辛そうにしていたのはおふくろだ。

降車した場からすぐ近くが境内。

介助のもとなんとか歩けた。

快晴になった正月二日。

参拝者は次から次へと訪れていた。

つい先ほどまでしていた綱作り。

形を整えて楼門に立てていた。



その綱を拝見しながら拝殿に向かう。

平成21年の1月2日に拝見した矢田坐久志玉比古神社の勧請綱作りの様相である。

正月の2日、早くも神社に出向いて綱を作る。

2日に綱を作る地区は横山地区に中村地区。

出来上がった綱は楼門の柱辺りに立てかける。

その姿は海老に龍である。

それから2年後の平成23年も訪れた1月2日

この年もまた同じように横山地区と中村地区の綱作り。

同時進行する綱作りは今年も同じように出来上がった綱を柱辺りに立てた。

上部が楕円を描く中村地区の綱は龍の形。

海老の尻尾を表現する綱は横山地区。

左右にある綱を見比べてみれば明らか。

丁度そのころに正月参拝をする氏子家族。



子ども連れもあれば老夫婦の場合もある。

地元に鎮座する氏神さんへ参る初詣に海老・龍の綱が迎えてくれる。

楼門をくぐって本社殿に参ったらお神酒をよばれる。

四方竹に囲まれた場でよばれる正月のお神酒。

さきほどまで綱組み作業に詰めていた両地区の人たちもお神酒をよばれて直会中だった。



久しぶりにお会いする加藤宮司に北座・横山地区のMさん。

明けましておめでとうございますのご挨拶を交わす初詣。

この日、同時刻に来られていた大和郡山市観光ボランテイアガイドクラブのKさんもお久しぶり。

ご一緒していた食の語り部プロジェクト会長のKさんともども新年のご挨拶。

しかも、である紹介してくださった一人の女性。

なんと直会中にお会いしたMさんの奥さんだった。

そういえばM家の鯉幟を撮らせてもらったことがある。

平成25年の5月6日の鯉幟に話してくださった二人目の孫の誕生を祝った幟の民俗話題である。

(H30. 1. 2 EOS40D撮影)