マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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正月初めは林裕人先生監修の超特大宝船お節料理に我が家の雑煮

2020年08月12日 07時38分56秒 | だんらん(正月編)
元日も民俗取材が入っている。

行先は奈良市西大寺北町。

近鉄電車の西大寺駅で降りて徒歩。

短い距離だから歩きでも十分。

お神酒を飲めばそうしようと思っていたが、飲んだ酒の匂いがぷんぷんさせての取材は相手さんに失礼する。

そういう判断で結局は車で出かけることにしたのだが・・・。

遅めの起床におはよう、ではなくおめでとうございます、と家族3人で正月祝い。

今年は息子二人とも戻って来られない。

前年までのおふくろであれば正月三が日のいずれかに初詣に出かけたいというが、今年はその声が一切なし。

自力歩行は可能であるが、コケてはみなに迷惑がかかるからと思って声をあげることはない。

明けた4日には大阪・住之江に戻るが、至れり尽くせりの座ったまま。

身体を動かすのはトイレに行くくらいだ。

住之江では独り暮らし。

いやがおうでも食事は自分の手で料理して独りで食べる。

洗濯すれば洗う、運ぶ、干す、片づける動作はあるが、我が家におればほんまトイレしかない。

寝布団は広げたり、畳んだりすることは日常の行為。

奥の部屋に行って大ばあさんにチーン。

蝋燭も点けるし仏さんの花も。

することはいっぱいあるから自然と身体を動かすことになるが、我が家では・・・。

12月30日の午後に迎えて4日の午後には帰る。

介護でなかったころはバス、電車を乗り継いで我が家にやってきた。

そうすることの一切ができなくなったが、食欲は実に旺盛である。

元日の朝は雑煮から始まる。

どのお家でもお正月は雑煮。

味もさることながら具材などは日本各地の地域差はもちろんあるが、お家の味付けはみな一様ではない。

テレビとか雑誌等で紹介される雑煮は数々あれど、味だけは表現できない。

口にするしかないのであるが、これまた味覚・食感は人さまざまの感想がある。

今回も注文していた我が家に届いたご馳走お節。

林裕人監修の超特大宝船おせちは厳選特産品専門店の大阪市西区北堀江にある「匠本舗」の商品である。

盛り付けのおせちパックは壱ノ重のみ。

びっくりするほどに品数多い、今回のお節料理のお品書きは・・・。

1.50gの帆立たらこ雲丹和え、2.30gの松前漬け、3.75gのリンゴ金団レーズンのせ、4.35gの黒豆コーヒー風味、5.45gの焼き野菜のトマトマリネ(※1)、6.40gのチェダーシュリンサラダ、7.3切れの海老袱紗(ふくさ)焼き、8.2個の海老錦手まり、9.3個のパートドフリュイグレープフルーツ、10.3個のパートドフリュイフランポアーズ、11.3切れの鶏もも肉のピカタ、12.605gのクリームチーズ蜂蜜ナッツ和え(※2)、13.3切の合鴨ロースマスタード焼き(※3)、14.3切れのスモークサーモントラウト、15.35gのサーモンマリネ(※4)、16.3切れの鰆昆布〆、17.8gのいくら醤油漬け、18.35gの紅白なます、19.3個の一口昆布巻き、20.15gのわかさぎ胡麻和え、21.3切れのサーモン彩り真丈(※5)、22.2切れの雲丹チーズ寄せ、23.5本のたたき牛蒡柚子風味、24.2個の磯貝雲丹焼き、25.20gのくるみ甘露、26.1尾のロブスター、27.4切れの鶏とオレンジコンフィのテリーヌ、28.4切れのスモークニシン香草オイル漬け(※6)、29.40gのたら旨煮(※7)、30.2切れの若草月冠(※8)、31.3切れの椎茸高野含め煮、32.3枚の椎茸旨煮(※9)、33.2個のひねりこんにゃく、34.3本の数の子醤油漬け、35.2切れのサーモントラウト香草焼き、36.2切れのぶり西京焼き(※10)、37.1本の羽二重くるみ(※11)、38.1本の羽二重餅抹茶(※12)、39.1個の鮑ふっくら煮、40.4尾の海老鮑煮、41.2切れの網笠柚子、42.1個の手まり餅、43.2個の金柑蜜煮、44.2本のスタフドオリーブ串(※13)、45.2枚の梅麩。

数えてみれば、前年と同じ45品だったが、新作が前年より増えている。

なんと13品目も新作なんだ。

蓋を開けて見たが、それほど変わりないと思うし、食べていても、これが新作なんだ、と思うこともない。

とにかく目移りするほどに美味しいので、箸があっちへこっちへとどれを選ぶか、迷い箸に移り気箸。

逆に前年に味わった美味しさも消えているのだから情けないやら・・・。

注釈した(※1)~(※13)の8品は林先生の新作メニューである。

前々年の新作数は17品目。

前年は8品目。

今回は持ち直して13品目。

毎年の楽しみ方にもう飽きたというかーさん。

今年も8月末に届けられるダイレクトメール。

他店舗の味わいを試したいが、さてさて、次年の正月はどうすべぇ・・・。

思惑は8月末まで置いといて、雑煮を食べる。



昔も今も変わりない若干の甘さのある白味噌仕立て。

大きな白餅が1個。底に沈んでいるから見えないが、焼き、つまり焦げ目をつけた白餅である。

具材は丸く切った正月大根に人参、牛蒡。

大根は白色。

人参は赤い色。

二つ揃って紅白祝い。

では牛蒡は何、である。

コイモに豆腐も入れてぱらぱら振りかけるかつお節。

これらが揃って我が家の雑煮と云える。

あけましておめでとうございます、と家族一同揃ったところで新年のご挨拶であるが、今年はたったの3人。

いつになく寂しいがご馳走のお節料理は賑やかだ。

正月祝いのお酒はお預け。

取材を終えてから継続するお節料理。

取材から戻ってきた時間帯は午後3時半。

見てのとおりにわずかしか残っていない。

これだけでも楽しめるお酒は特別純米酒の「五神」。

製造・販売は五條市今井にある五條酒造。

誉れ高き一升瓶の「五神」はいただきもの。

昨年の平成30年10月7日。

大淀町の大岩で区長を務めるKさんの頼まれごと。

氏神さんを祭る大岩神社の新ご神像納め祭典の記録撮影の依頼である。

遠い将来の村人に受け継ぐ大岩の文化財記録でもあった。

継いでいくご神像納めに例祭の秋祭りは、写真家Kさんの応援を受けて記録させていただいた。

選りすぐりの記録映像はその日の村人の記録でもある。

誇らしい表情にシャッターを押し続けたKさんの映像が素晴らしい。

私なんぞ身体が動かないものだからシャッター数が極端に少ない。

昨年末の12月に村の総会で映像を披露すると云っていたK区長。

取材を終えたその日にいただいた祝いのお酒は、我が家の正月を祝う酒になった。



すっきりするのにコクもある五神

するする喉に吸い込まれていくとっても美味しい祝い酒。

この場を借りてお礼申し上げる次第だ。

(H31. 1. 1 SB932SH撮影)