マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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今国府町・杵築神社の復活した簾型注連縄

2020年08月20日 09時33分30秒 | 大和郡山市へ
馬司町の注連縄が変貌したショックは大きい。

業者に発注する地域は徐々に増えつつある。

縄結いできなくなった文化継承。

仕方なく業者頼みに移った地域文化。

一旦、消えてしまえばもう戻ることはないだろう。

馬司町より街道をまっすぐ西に向かえば今国府町の杵築神社に着く。

信号を北に折れたところに鎮座する神社。

大通りに面するところに石造りの鳥居がある。

平成23年1月に訪れた際は簾型の注連縄があった。

その月の16日は正月を飾った注連縄など燃やすとんど焼きも拝見していた。

それから数年後。

患者さんの送迎に大通りを走っていた。

そのときに気がついた注連縄。簾型ではなくなっていた。

参道奥にある割拝殿にも見られなかった。

送迎は4年半も勤めていた。

その期間に拝見していた注連縄は一般的な縄だった。

記録の写真は撮っていないが、たしかにそうだった。

まさかあるとは思ってもみなかった展開である。

以前は確かにあった。

鳥居に架けてあったことははっきり覚えている。

その注連縄もお役が終わったら手水鉢向こうの穴場で燃やしていた。

数年後に通りかかった表通り。

何度も通ったことのある表通りから見えた注連縄がいつしか消えた。

もうやめてしまったと思って記憶も遠ざかっていた鳥居を見て、まさかの注連縄に思わず急ブレーキをかけた。



なんと、復活しているではないか。



伝統的な民俗文化を絶やしてはなるまいと復活されたと判断してもいいだろう。



この日拝見した注連縄は同型が3カ所も。



本社殿にも架けていた。



割拝殿正面に門松を立てている。

松、竹、梅に南天と昨今流行りの葉ボタン。



違和感をもったのが松。

松葉だけを束ねた門松は初めて拝見したが、この松葉の長さが異様に長い。

・・・なにこれというか、ずいぶん前に生け花用で紹介されていたような気もする。

たぶんに大王松・・。

(H31. 1. 2 SB932SH撮影)
(H31. 1. 2 EOS7D撮影)