マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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井戸野町・常福寺の大注連縄

2020年08月06日 10時40分54秒 | 大和郡山市へ
井戸野町の大注連縄は八幡神社だけでなく左隣にある常福寺の山門にもある。

井戸野町同自治会であるが係は寺係の担当である。

奥に建つ本堂にも大注連縄がある。



やや隙間がある造りだが、これもまた簾型注連縄である。

西山浄土宗常福寺で思い出すのは、茅の輪潜りがあったということだ。

存在を見ておきながら写真に収めることはしなかった。

翌年に訪れたときは茅の輪そのものがなかったが、手のひらに乗る大きさの茅の輪配りに替わっていた。

話しを伺いたいと寺の呼び鈴を押したらご婦人が出てこられた。なんでも本堂床下から六斎念仏の鉦が出てきたという。

翌年だったか覚えていないが、そのことを奈良県立民俗博物館学芸課長にお伝えしたら、是非拝見しようと・・。

床下から引きずり出して鉦を検分した。

間違いなく六斎念仏講が遺した鉦であった。

地元住民の行者講のOさんが云うには、60年前(※平成21年当時)に地域活動していた“チャンカラカン”と呼ぶ念仏講が打っていた鉦だと云った。

その後の平成21年3月17日に拝見した春の彼岸法要

また、平成23年2月14の涅槃会。

壇信徒に村の婦人会の人たち。

大きな涅槃図の前に大勢が参集される本堂はぎっしり埋まる涅槃会のときもあがらせてもらった。

正月初めの元日の朝に厳修される修正会。

旧年の悪を正し、新しき年の吉祥を祈願する法要に、また大勢が集まることだろう。

(H30.12.31 SB932SH撮影)
(H30.12.31 EOS7D撮影)